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平成 2年 第4回定例会-10月09日-06号

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  1. 川崎市議会 1990-10-09
    平成 2年 第4回定例会-10月09日-06号


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    平成 2年 第4回定例会-10月09日-06号平成 2年 第4回定例会 平成2年第4回川崎市議会定例会 会議録第1250号 平成2年10月9日(火)      第4回川崎市議会定例会会議録              (第 6 日)      第4回川崎市議会定例会会議録               第 6 日           ――――****―――― 議 事 日 程               議事日程第6号                      平成2年10月9日(火)                      午 前 10 時 開 議  第 1   一般質問         ――――――――――――――――
    付 議 事 件  議事日程のとおり         ―――――――――――――――― 出席議員 (61名)                 1番  飯 塚 双 葉 君                 2番  宮 原 春 夫 君                 3番  佐 藤   忠 君                 4番  菅 原 敬 子 君                 5番  青 山 仁 三 君                 6番  柏 木 雅 章 君                 7番  雨 笠 裕 治 君                 8番  吉 沢 酉 友 君                 9番  長谷川 泰 弘 君                 10番  田 辺 美 光 君                 11番  小 泉 昭 男 君                 12番  田 中 和 德 君                 13番  志 村   勝 君                 14番  大 場 正 信 君                 15番  平 子 瀧 夫 君                 16番  小 川 秀 明 君                 17番  市 古 映 美 君                 18番  竹 間 幸 一 君                 19番  町 田   勇 君                 20番  関 根 則 子 君                 21番  立 野 千 秋 君                 22番  近 藤 正 美 君                 23番  平 山 孝 司 君                 24番  佐 藤 忠 次 君                 25番  中 尾 治 夫 君                 26番  小 島 一 也 君                 27番  高     巖 君                 28番  原   修 一 君                 29番  深 瀬 浩 由 君                 30番  水 科 宗一郎 君                 31番  大 川 智 照 君                 32番  松 島 輝 雄 君                 33番  大 貫 和 子 君                 34番  前 川 清 治 君                 35番  小 島 恵 一 君                 36番  増 子 利 夫 君                 38番  玉 井 信 重 君                 39番  山 根 堅 二 君                 40番  増 渕 榮 一 君                 41番  宮 田 良 辰 君                 42番  野 村 敏 行 君                 43番  大 島   保 君                 44番  飯 田 菊 恵 君                 45番  寺 田 悦 子 君                 46番  栄 居 義 則 君                 47番  兼 次 吉 雄 君                 49番  市 村 護 郎 君                 50番  神 林 定 雄 君                 51番  鈴 木   叡 君                 52番  山 田   保 君                 53番  渡 辺 好 雄 君                 54番  田 中 浜 男 君                 55番  青 木 保 治 君                 56番  沼 尻   眷 君                 58番  原 島 兼 房 君                 59番  遠 藤   恭 君                 60番  松 村   仁 君                 61番  森   宏 一 君                 62番  小 俣   博 君                 63番  岡 本 冏 一 君                 64番  平 山 順 一 君         ―――――――――――――――― 欠席議員 (3名)                 37番  福 島 善 治 君                 48番  松 野   智 君                 57番  市 川 代三郎 君         ―――――――――――――――― 出席説明員             市長      髙 橋   清 君             助役      田 村 建 夫 君             助役      深 瀬 幹 男 君             収入役     乙 幡 重 治 君             総務局長    森     博 君             企画財政局長  笹 田   清 君             経済局長    山 口   茂 君             環境保全局長  深 瀬 松 雄 君             衛生局長    井 澤 方 宏 君             清掃局長    佐 谷 昌 治 君             民生局長    川 崎 信 治 君             技監・都市整備局長                     西 山 節 雄 君             土木局長    佐 藤 美 好 君             建築局長    戸 田 重 雄 君             港湾局長    野 中 信 行 君             教育長     池 田 輝 夫 君             消防局長    小 山   茂 君             選挙管理委員会事務局長                     井 上   実 君             監査事務局長  井 上 治 哉 君             人事委員会事務局長                     加 賀 千 明 君             代表監査委員  羽 鳥 國 男 君             人事委員長   山 田 善 一 君             教育委員長   増 子 正 宏 君             市選挙管理委員会委員長                     高 橋 嘉 彦 君
                市長室長    小 室 正 吾 君         ―――――――――――――――― 出席事務局職員             事務局長    下楠園   博             次長      坂 田 英 雄             参事調査課長  小 平 五 雄             庶務課長    大 屋 靖 彦             議事課長    本 宮 富 賢             主幹      鈴 木 孝 雄             主幹      野 地 由 紀             庶務係長    土 倉 正 光             経理係長    吉 田 宗 古             議事係長    黒 沢 践 行             記録係長    土 田 瑞 穂             調査係長    野 口 健 治             外関係職員           ――――****――――             午前10時2分開議    〔局長「ただいまの出席議員議長とも49名」と報告〕 ○議長(大島保 君) 昨日に引き続き,ただいまより会議を開きます。           ――――****―――― ○議長(大島保 君) 本日の議事日程を報告いたします。本日の議事日程は,お手元に印刷配付してあります議事日程第6号のとおりであります。           ――――****―――― ○議長(大島保 君) これより日程に従い,本日の議事を進めます。           ――――****―――― ○議長(大島保 君)  △日程第1の一般質問を行います。  直ちに発言を願いたいと思いますが,発言に当たりましては昨日の要領でお願いいたします。それでは発言を願います。28番,原修一君。 ◆28番(原修一 君) 3点通告しておきました。国の機関,いわゆる省庁移転につきましては事前の調査で理解いたしましたので,結構でございます。  法政グラウンド跡地利用についてでございますが,こちらの方も事前の調査で,周辺道路整備問題も含めて今年度末を目途に基本計画調査を完了し,ことしじゅうには中間報告ができるということで,現在の進捗状況はわかりました。そこで何点かお伺いいたしますが,今日までの経過は,地元から請願も出され,さらには要望書に変更されてきた経緯でもございます。  1点目は,構想と地元要望との具現化についてはどのような経緯で来ているのか,そこらをひとつ具体的にどう詰められているのか,伺います。さらに,限りある土地利用の中で周辺の地域的課題の1つとして,井田,木月地区は雨による被害が毎回慣例となり,その対策の1つとして先般もいろいろと議論がありました。渋川の貯留管計画もあると伺っておりますし,あそこで広域的地域整備の観点からすると,広大な5,000坪の施設計画の中にも当然雨水滞留施設等周辺対策も含めて検討事項に入れるべきと思いますが,そこらの取り組みの見解を伺っておきます。また特に,中原区においては特養ホームがいまだにないということで,こちらの方もさきの決算委員会の中でいろいろと議論があったわけでございます。そんな中で2,3の候補地も挙げられておりますが,それらを1つ1つ精査してみますと一長一短があるように思えますが,今後この特養ホームにつきましてもこの法政跡地の中に地域要望の1つとして一部取り組むことが可能なのかどうか,そこらの考え方を伺っておきます。さらに,一地域開発ではなくて,国際交流館をコアとした周辺を取り込んだ,いわゆるあの辺の元住吉駅を中心とする再開発というものまで町づくりを考えるべきと思いますが,検討委員会の中でここら辺まで取り組んでいるかどうか,そこらをひとつ明らかにしていただきたいと思います。  2点目ですが,厚生施設。先般川崎市職員厚生会の福利厚生施設いさご会館が10月1日オープンし,運営が始まりました。延べ面積7,160平米,総事業費30億円,1平米当たりに直しますと約42万円,坪単価にしますと約140万円,5階建ての立派な職員会館に生まれ変わりました。今日までの議会に対する経過を見ますと,職員厚生会が耐火建築助成公社に依頼をして,建物完成後職員厚生会が耐火建築助成公社と賃貸契約を結び,その契約満了後は市の財産になると,昭和63年9月のそれぞれの委員会で報告がありまして,それ以後一切今日まで何ら説明はありませんでした。  いさご会館がオープンする数日前マスコミ各社が一斉に報道し,この建物の建設費の負担区分について二転三転し,急な方針転換,場当たり的な姿勢を厳しく報道されておりました。さらに報道によれば,昭和62年9月に当時の市長さんが,職員の方々の積み立てた積立金は取り崩さず,全額市が補助する方針を決定したものの,先ほど申し上げたいさご会館がオープンする前9月27日ですか,記者会見におきましてその経緯を発表し,その発表の1時間もたたないうちに前言を翻す発表がなされ,結局は厚生会の4億5,000万円を返済に充当し,残金は市費の補助金で賄い,地域の方々にも同施設を施設開放したいということでありました。  私どもこのマスコミ報道を見まして大変驚いたわけでありますが,まずこの経過を確認いたします。さらに,議会におきましても,建設計画につきましては報告は受けていたものの,財源構成,負担区分については全く示されておりませんでした。新聞報道後,先ほども申し上げましたように,いまだに明らかにされておりません。返済計画は今後どうなるのか。市費の負担,厚生会の負担区分を示してください。特にあの4億5,000万が30億の4億5,000万円なのか,さらには,将来的にわたった57億に対しての4億5,000万円なのか,さらには,いわゆる保証金的な扱いになるのか,そこらをひとつ明らかにしてください。  今年度,一般会計厚生会補助費が9億762万1,000円計上されております。その内容,内訳を。さらには,厚生会補助金の定め方にはある一定の基準なり法的な根拠があるのか,あればひとつ示していただきたいと思います。他都市の実態についてもあわせて示してください。  厚生会と耐火建築助成公社との賃貸契約ということですが,法人格のない厚生会との契約については市としてはどうかかわっているのか。さらには,契約完了後この建物等はどういうふうになるのか。また,川崎市が管理する行政財産を厚生会に貸し与えている管理体制については問題がないのか,こちらの方も他都市の状況もあわせてお願いをいたします。既に会館が運営されております。今後の維持管理,運営費はどうなるのかも伺っておきます。以上です。 ○議長(大島保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 法政大学グラウンドの跡地利用についての幾つかのご質問でございますが,まず地元要望についてのご質問でございますけれども,法政大学グラウンド跡地の利用計画の立案に際しまして,ご案内のとおり,去る昭和63年6月に5項目にわたります請願が出されました。その後同年度に跡地利用基本構想調査を行いまして,国際交流センターを建設することが最もよろしいのではないかという結論に達したところでございます。この旨を地元に説明申し上げましたところ,請願にかわりまして,1つには駐車場について,2つ目に道路整備について,3つ目に施設の地元利用について,そして緊急避難場所としての機能の確保や,ゲートボール,ジョギングができる場所の整備など,このようなものを内容とする要望書をことしの1月にいただいた経過がございます。この要望書の内容につきましては,仮称川崎市国際交流センターの建設に向けまして今年度実施いたしております基本計画調査の中でどのように対処していくか検討いたしておりますので,もう少しのお時間をいただきたいと存じます。  次に,雨水対策についてのご質問でございますが,まず法政大学グラウンド跡地の敷地につきましての雨水等の治水対策は,大雨などのときに,この敷地から外に対しまして悪影響を及ぼさないように雨水流水抑制施設を配慮するなど,施設の計画を進めてまいりたいと考えております。また,国際交流センターの建設工事と関連した周辺環境の整備につきましては,可能な限り対処するよう関係局とも十分検討してまいりたいと存じますので,よろしくご理解を賜りたいと思います。  次に,特別養護老人ホーム用地についてのご質問でございますが,この件につきましては,地域交流機能も含めた国際交流センターの建設計画を考えている中で,公共施設の全体的な配置計画や住民の方々のご意見なども踏まえまして,これらの課題につきまして全庁的に考えていくことも必要ではなかろうかと考えているところでございます。  終わりに,周辺地区の町づくり計画についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,元住吉西口商店街ブレーメン通りと称しまして整備がされ,活発な活動を展開されていると聞いております。また,仮称川崎市国際交流センターができますと,この地域は本市の中でも最も盛んに国際交流が行われるようなこのような地域になろうかと存じます。現在,先ほど申し上げました基本計画調査では,特に国際交流センターの施設計画とその機能に重点的に調査研究をしているところでございます。この作業の進捗状況に応じまして,今後関連局とも協議しながら周辺地区の町づくり計画の調査につきましても進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 総務局長。 ◎総務局長(森博 君) いさご会館に関連して数点にわたってのご質問でございます。いさご会館建設の経緯についてのお尋ねでございますけれども,まず,いさご会館建設の経過の概要を申し上げますと,昭和34年に建設されました旧いさご会館の老朽化が激しゅうございますので,市制60周年を機会に,昭和62年9月の職員厚生会の理事会で改築が承認されました。着工は63年9月26日,完成は平成2年8月31日,オープンは去る10月1日でございました。事業費は約30億円でございまして,職員厚生会が支払うものでございます。その財源は厚生会の職員会館建設積立金と市の補助金から成っているものでございます。この事業費は職員厚生会と川崎市耐火建築助成公社との間で賃貸借契約を締結いたすものでございまして,契約の満了時までに要する額は,利息,消費税等を含めましておよそ57億7,500万円が見込まれております。  当初は地方自治法232条の普通地方公共団体の負担に属する経費の支弁規定,それから地方公務員法第42条の職員の福利厚生事業についての市の実施義務規定によりまして市の補助金で賄う考えでございましたが,厚生会では建設費などに充てるために4億5,000万円を留保しておりまして,財源充当することは可能な状況にございました。しかし,財源の充当方法などにつきましては執行時期等が明確になった段階で決定することにしておりましたので,ご指摘のようなことになったものでございます。なお,この施設は賃貸借契約の期限が満了後耐火建築助成公社から職員厚生会が引き継ぎ,厚生会から市の財産として寄附が予定されているものでございます。  次に,返済計画と市及び厚生会の負担区分についてのご質問でございますが,事業費約30億円につきましては厚生会の積立金と市の補助金によるものでございます。その支払方法は,職員厚生会が15年間にわたり金利等を含めまして,賃借料約57億7,500万円を職員厚生会が耐火建築助成公社に支払うものでございます。その負担区分は,職員厚生会が4億5,000万円,残り約53億2,500万円を市が補助として負担するものでございます。  次に,本年度の厚生会補助金9億762万1,000円の内容,内訳と決め方,それから他都市の状況についてのご質問でございますが,いさご会館建設関係経費3億812万9,000円,福利厚生事業経費5億9,949万2,000円でございます。また,職員の福利厚生事業に対する補助金は,ご案内のように地方自治法232条の規定,それから地方公務員法第42条に,「地方公共団体は,職員の保健,元気回復その他厚生に関する事項について計画を樹立し,これを実施しなければならない。」職員の福利厚生事業についての市の実施義務規定がございまして,地方公共団体が負担することが原則でございます。そうした観点から本市では,職員の福利厚生事業を補完する目的で設置されております職員厚生会に対しまして,例年単年度予算の補助金によりまして事業費の一部を助成しているものでございますが,その額の決め方につきましては,事業実施にかかわる所要額と市の財政状況などを勘案しながら決定しているところでございます。また,各都市におきましてもそれぞれ事業内容が多様でございますが,地方自治法及び地方公務員法の規定により,その事業規模に応じて補助していると伺っております。  次に,厚生会と耐火建築助成公社との契約についての市とのかかわりについてのご質問でございます。職員会館の建設につきましては,福利厚生事業の一環として資金の助成等市がかかわりを持っているところでございますが,その事業はご案内のとおり,職員厚生会と川崎市耐火建築助成公社との契約によるものでございます。その建物を厚生会が耐火建築助成公社から賃借し,契約完了後は耐火建築助成公社が厚生会に建物を引き継ぎ,厚生会は市に寄附をするものでございます。  次に,他都市の状況を含めた財産管理についてのご質問でございますが,他の政令市の状況につきましては,その多くは普通財産としての管理をしているところでございます。本市といたしましては従来から法の趣旨に基づきまして,職員の勤務意欲の向上,行政の能率化を図る観点から,いさご会館を職員の福利厚生事業の目的から市が厚生会に利用を認めるものでございますので,市の行政財産として適正に管理するようしてまいりたいと存じます。  次に,今後の会館の運営管理についてのご質問でございますが,いさご会館は職員の福利厚生事業を目的とするものでございまして,新会館の運営は旧会館と同様に職員厚生会が行います。その維持管理費につきましては,会費の一部,会館の使用料収入を充当するほか,市の補助金をもって助成していくものでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 原修一君。 ◆28番(原修一 君) 法政グラウンド跡地利用につきましてはそれぞれ答弁いただきまして,ぜひ私が申し上げました内容につきましては,ひとつ積極的な努力を要望しておきます。基本計画の答申が出ましたら,またそのときに再度質問したいと思いますので,これは結構でございます。  いさご会館ですが,総務局長から丁寧にご答弁いただきました。その中で,財源充当方法につきましては執行時期が明確になった段階で決定することになっていたという答弁でしたが,新聞報道とは全く矛盾する答弁で,大変理解に苦しみます。先ほど申し上げたように,新聞報道にもありましたが,市長が政治判断で昭和62年9月に全額市費で賄うと,こういうふうに決定しているんです。今の総務局長の答弁,大変つじつまが合わないことを指摘をしておきます。時間の関係で次へ進みます。  なぜ私いろいろとこうして質問申し上げたいかと申しますと,何か一番市民の方々,また議会に対しても今回の一連のこと本当にわかりにくいと。職員の方々にとりましても,本当に自分たちの知らない間に,こうして積立金が勝手に右へ行ったり左に行ったりしている。さらには,市民利用まで勝手に――勝手にといいますか知らない間に決定されている。私,実は昭和63年の予算議会の中で,耐火建築助成公社を使っての今回の契約のように大変市民にわかりにくいじゃないかと。いろいろと,当時の財政局長さんとも議論をさせていただきました。賃貸契約なのか割賦契約なのか。今回のように,いずれ川崎市に全部財産が来るんだから割賦契約であり,議会の議決事項じゃないかと。さらには公債費比率の問題,市民が後年度負担にかかわる問題,どの辺で歯どめをかけるんだと,いろいろと議論をさせていただきました。  結果的には,皆さん方の考えと私の考えとは全く平行線でした。でも最後に財政局長はこういうふうに答弁しているんです。「確かに御指摘のとおり,耐火建築助成公社で実施する事業につきましては現在の予算書形式,事業執行などの手続などから見まして十分なご理解を得られない一面があろうかと存じます。したがいまして,御指摘の点を踏まえまして今後事業計画の内容が固まった段階で一般議案と同様な取り扱いをいたしまして,該当する常任委員会などで十分に事前説明を行うなどいたしまして,ご理解をいただけるよう対処してまいりたいと存じます。」と,当時財政局長さんはそのような答弁があったわけです。そして最後に締めくくりに,この問題は十分に研究を重ねて,その結果につきましては適当な時期にご報告を申し上げたいと,さらにそういうふうに答弁もされております。  今回の一連の行動も何か非常に残念でありまして,私が議会で指摘をさせていただいた本当にわずかな6ヵ月後に,第1,第4常任委員会に事業計画は確かに説明はされたものの,私が一番問題提起をいたしました財源構成は全く明らかにされず,本当に残念だなと思っております。何か議会の権威にもかかわるんではないかなと,ひとつここいらの見解もお伺いしておきます。  それと,市の負担と厚生会の負担区分ですが,30億のうち4億5,000万円厚生会が負担して,残りの25億5,000万円を市が払うのかなと,そういうふうに理解していたんですが,答弁によりますと,全体の計画の57億のうちの4億5,000万円の負担ということは,いわゆる30回払いで毎月1,500万円ずつ厚生会の方が,そのような支払う方法でというふうに理解してよいのか,お答えをいただきたいと思います。そうしますと,今年度一般会計に計上されております予算額とはちょっと合わないんですけど,その辺の対応はどうされるのか,伺っておきます。  さらに補助金のあり方でありますが,建設費補助として15年先まで明確にされているという手法,予算補助の原則からこれでよいのか,問題はないのか,ここらもひとつ見解も伺っておきます。さらには,今後の管理運営費については明確な答弁はありませんでしたが,今年度の運営費の補助金の中にもう入っているのかどうか,そこらもひとつ内訳をお願いいたします。  さらに厚生会と公社と,昭和63年9月22日に厚生会からの建設依頼ですか,約8ヵ月前,昭和63年1月26日付で建設に関するいわゆる協定書というのを結んでおります。その中の第2条には,建築物の建設費及びその他の事業に要する経費は概算30億円とする。第6条には,賃借料の支払いが完了したときには,公社は速やかに建築物を厚生会に無償にて引き渡しをするものと,こういうふうに書いてあります。建設費30億円の内訳ですが,私ども30億円といいますと,あの建物だけが30億円かなとそういうふうに理解していたんですけど,事前にいただいた資料によりますと,工事費が27億,備品が1億7,000万,その他の経費8,400万と。さらにびっくりしたのは,その内訳を見ますともうすべて丸抱えと。例えば電話の債権だとか保険料だとか印紙代だとか,いわゆる建て売り的な感じで,果たしてそこまで公社の守備範囲かなと。これは余りここで質問すると逸脱質問になりますので,また次の機会にさせていただきますけど,確かにあの中,大変じゅうたんも家具も超一流と伺っております。  特にその中で大変私びっくりしたのは,美術品が絵画約60点1,700万,さらには掛け軸等が6点90万と。何かそれも30億円の中で全部賄っているというふうにわかったわけですが,これ以外にもこうした装飾美術品はほかにあるのかどうか,寄贈品も含めてひとつ報告をしてください。また,これらの美術品の購入でありますが,当時は既に市の全額市費でということでこの話が当然進んでいたと思うわけですが,当然市側にもこうした話の相談があったと思いますが,その経緯について,購入経過についても詳細に伺います。何か市民感情から見ましても割り切れないような気持ちもするんですが,見解を伺っておきます。  行政財産の土地を無償貸し付けしている管理体制について,問題はないというような答弁ですが,体育室,例えば柔剣道場の市民利用ができる施設,そうしたものを運用面でも検討するという新聞報道がありましたが,法律上一般市民にも施設開放になりますと,厚生施設と市民開放施設,当然市民からもそうした使用料という問題も出てきますが,先ほどのご答弁のように行政財産,そこを無償貸し付けのそうした疑義も生じていくんじゃないかと思うんですが,ここらの一般市民施設開放について法的に問題はないのかどうか,さらには厚生会の規約からも矛盾はないのかどうか,そこらひとつお答えをお願いいたします。以上です。 ○議長(大島保 君) 総務局長。 ◎総務局長(森博 君) いさご会館の建設に関する説明についてのご質問でございますが,市議会に対しましては説明方法等に配慮に欠ける面がございましたことを反省しているところでございます。今後こういうことのないように留意をしてまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。  次に,支払方法についてのご質問でございますが,これはお尋ねのとおりでございます。次に不足分をどうするということで,今年度予算についてのご質問でございますが,これは関係局との協議の中で措置をしてまいります。次に,いさご会館の予算については15年後のことまで今決めつけることはどうかというお尋ねでございますが,地方公務員法の42条に基づく職員の福利厚生事業の一環でもございまして,単年度ごとの予算措置により対応してまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。次に,今年度のいさご会館の管理運営費はどれぐらいということでございますが,平成2年度の管理運営費,これ年度の途中でございますが,およそ8,700万円ぐらいを見込んでございます。  それから絵画等の問題でございまして,事業費には絵画等があるけれども,それ以外の備品類はどういうものか,あるいはその選定,市に相談があったのか,そういうふうな一連のお尋ねでございますが,絵画等のほかの主な備品につきましては,机,いす,家具調度品あるいは厨房器具,音響機器等さらにはトレーニング,スポーツ,レクリエーション器具などがございます。それから備品等の選定でございますけれども,川崎市耐火建築助成公社第31号ビル備品等の指名競争入札参加選定要綱というのがございまして,その要綱により設置された指名業者の選定委員会に職員厚生会も参加いたしまして,慎重に検討し選定したものでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) いさご会館の具体的な利用形態それから市民利用についての判断基準,こういうことでございますけれども,先ほど来総務局長がご答弁申し上げましたとおりでございますが,いさご会館の市民利用につきましては,旧いさご会館と同様な運用をしてまいりたいと存じております。具体的には食堂,スポーツ施設,会議室等につきまして,職員の福利厚生に支障のない範囲におきまして考えてまいりたいと存じます。また,判断基準につきましては,職員の福利厚生施設でございまして,職員の利用を基本的に据えておりますので,市民利用につきましては支障のない範囲と考えているところでございます。また,他の施設も同様に扱ってまいりたいと存じますので,ご理解をいただきたいと思います。  それから,職員の福利厚生にかかわる補助金のあり方についてのご質問でございますけれども,先ほど来いろいろご説明申し上げておりますが,今日の社会状況の中で,多面的,総合的な施策の充実とともに,職員の福利厚生につきましても重要なものと考えております。住民の多様なニーズの中で,職員の元気回復,能率増進や潤いとゆとりを持たせる,このようなことから必要となってきております。また,最近ではどこの企業でも福利厚生施設の充実に力を入れておりまして,人材確保の一助にしている,こういうような状況もございますように,本市におきましても,行政の遂行に当たりまして優秀な人材の確保は極めて重要でございますので,職員のスポーツやレクリエーションの場といたしまして,交流,学習の場として積極的にその充実が求められているところでございます。こうした観点から,今後も福利厚生につきましては,法の趣旨にのっとりまして充実に努めてまいりたいと存じます。ご指摘の点につきましては十分他都市の状況なども参考にしながら,市民の皆さんにもご理解がいただけるようなふうな,このようなルール等に従いましてやっていきますよう,今後検討,研究をしてまいりたいと思います。ご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 原修一君。 ◆28番(原修一 君) 助役さんから,時間がないために次の質問の答弁まで答えていただきまして,ありがとうございます。1点だけ確認させていただきます。美術品でありますが,大変今の答弁では不明瞭でよくわかりません。購入経過,購入業者も私の調査では大変偏っている。公社の業務範囲にも大変疑問を感じます。  そこで1点だけ確認しておきますが,これらの美術品や備品類,400万近いピアノや全自動マージャン,たくさんあります。先ほど協定書6条に,賃借料の支払い完了時には公社は速やかに建物をと,厚生会に無償にて引き渡すものということですが,ここらのひとつ附帯設備,調度品というものはどうなるのか。私は当然川崎市に建物と一緒に返ってくると,このように受けとめておりますが,ご答弁をお願いいたします。済みません時間の関係で一緒にやらせていただきます。  大変今美術品につきましても妥当性の問題かとも思います。地公法の42条の解釈ともいろいろと見解でそういう取り扱いもあろうかと思います。予算の補助のあり方につきましても多い,少ない,豪華,豪華じゃないということではなくて,余りにも私は市民にわかりにくいと,そこを指摘しているところでもございます。例えば今美術品の例も挙げましたけど,市に来るなら最初からそうした市民の税金を使わずに,例えば市民ミュージアムにある,まだいまだに展示を待っている絵もたくさんあるわけです。そういうのを使うのも一つの方法じゃなかったかなと申し上げておきます。  最後に市長さんに1点だけお伺いしますが,今回の件は職員の方々からも大変納得のいかない点が多く受けとめられると思います。全く職員の方々が知らないうちにそうした積立金を動かし,一般利用も相談のないうちに決められてしまったと。市民から見てもいつの間にか後年度負担を強いられている。わからずじまいだと。特に補助金のあり方につきましても全く基準がない中で,市と厚生会との協議の中で金額が決まった経過なんです。市民の視点から見ますと,何か相互の力関係で決められたと断定せざるを得ないというふうに私は思うんですが,ご都合主義の中で,一部補助とか全額補助とか,相互のなれ合いの中で,職員厚生施設の補助とはいいながら,私はやっぱりある一定の,まあそこなりのルールというものが必要かなと思うんですけど,最後にひとつ市長さんにもこの見解をお伺いして,質問を終わります。 ○議長(大島保 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) いろいろご指摘をいただきまして,私たちで反省すべき点は十分に反省をしなくちゃいかぬと思っております。それはご指摘の中心でございました,何か透明度がないと申しますか,不透明だという,そういうご指摘かと思いますので,私たちできるだけ皆さん方,議会はもちろんですけれども,市民の方々にもわかりやすい予算の配置と申しましょうか,あるいはご説明を申し上げるということに努力をしてまいりたいと存じます。これは市の職員だけじゃなくて,市民の方々も関心をお持ちになっていると思いますので,そのように努めたいと思います。なお,福利厚生につきましての一定のルールと申しましょうか,それは他都市の方も例がたくさんございますので,それを参考にしながら,やはりこれは一定のその都度の,何と申しましょうか,交渉の経過によって動くというのじゃなくて,一定の見解,方針と申しましょうかそういうものを決めまして,ルールにのっとって福利厚生を,まあ長期,短期,中期,いろいろあると思いますけれども,理由づけをきちっとしましてわかりやすいように,これも福利厚生についての予算構成というのをやってまいりたいと思いますので,ご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 総務局長。 ◎総務局長(森博 君) 美術品についてのどういうふうな取り扱いをするのかというふうな見解かと存じますが,いさご会館は建物の本体工事のほかに絵画などの美術品を含めまして,厚生会と耐火建築助成公社が取り交わした建築物に関する基本協定書があるわけでございまして,これに基づきまして,厚生会が耐火建築助成公社に建物の附属物として依頼したものでございまして,将来建物と一体として取り扱うものということでございますので,ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 原修一君。 ◆28番(原修一 君) 質問を終わります。 ○議長(大島保 君) 3番,佐藤忠君。 ◆3番(佐藤忠 君) 通告をいたしました4点について,質問をいたします。  まず初めに総務局長に,臨時職員,非常勤職員の賃金及び通勤費についてお伺いいたします。本市の臨時職員と非常勤職員の賃金並びに通勤費はどのように決定をされているのか,その根拠について伺っておきます。また,今回バス料金が改定をされましたが,その場合にはスライドしてその額を改定するのか,それから改定の時期についてもお伺いをしておきます。さらに通勤費については遠距離通勤の臨時職員のためにも実費を支給するべきというふうに思いますが,お考えを伺っておきます。  次に消防局長にお伺いいたします。第1点は,消防局で検討が進められてきました少年消防クラブについてですが,1つは少年消防クラブの結成の目的,2つに,そのクラブの具体的な活動内容についてお伺いをいたします。第2点は耐震性の貯水槽についてですが,現在まで市内に41ヵ所設置をされているというふうに伺っております。その設置場所をお伺いすると35ヵ所が公園用地の地下を利用して設置をしているということであります。貯水槽の設置場所がほとんど公園用地ということで,公園利用者が何の工事なのかと,それからどんな内容なのかわからないというようなことのご指摘がありました。やっている間はそんなに長期的ではないわけですけれども,部分的に公園が使えなくなって,非常に不便さを感じているというようなことがあります。工事場所における市民への広報上の配慮をすべきだというふうに思いますが,伺っておきます。  次に都市整備局長に,都市再開発地区計画制度について伺いますが,都市再開発地区制度と,本制度の適用を受けて再開発を進めようとしている高津区久地の三井金属鉱業跡地,この問題についてお伺いをするところですが,昨日いろいろと水科議員との間でやりとりがあり,その内容についてはほとんどお聞かせをいただいておりますが,次の2点についてお伺いいたします。  1つは,確認の意味も含めて,本年の7月の13日,それから10月の4日ですかのマスコミの報道によりますと,建物の用途は高さが100メートルクラスのオフィスビルを含めて,ホテル,商業ビルなどを建設するという計画があることが明らかになって,都市再開発地区制度を利用したいという要請がなされているわけでありますが,この利用を図る手段として再開発地区計画制度を導入していこうということですが,周辺地域整備との整合性――昨日も若干議論がありました。重要な問題でありますので,周辺の整備構想を踏まえて,市のお考えを確認をしたいと思います。それから次に,この計画制度を適用するというふうになった場合,スケジュールはどうなのかもあわせてお伺いをしておきます。以上です。 ○議長(大島保 君) 総務局長。 ◎総務局長(森博 君) 臨時または非常勤職員の賃金それから通勤費についてのお尋ねでございますが,臨時職員の賃金は正規職員のそれぞれの職種の初任給月額に対応する1時間当たりの単価を基準内部分といたしまして,これに職務の特殊性,それから勤務の強度あるいは困難性等いろんな職種の特異性に着目した特殊の加給の部分を加えまして,勤務1時間当たりの単価を定めているわけでございます。その算出に当たりましては,正規職員との均衡あるいは所定予算内で適正に行うこと,そういうことが前提になるわけでございます。また,臨時職員の賃金の額は毎年4月の市の職員の給与改定に準じて改定します。その水準の維持に努めているところでございます。  次に通勤費でございますけれども,勤務1日につきまして市内バス運賃の往復を支給しております。したがって,市内のバス運賃が改定された場合には,賃金の改定時期に合わせまして改定された額を支給するということになるわけでございます。通勤費の実費支給につきましては,他都市の支給状況もまちまちでございますけれども,人材の確保とそれから所定予算内での事業執行,この両面から見まして,今後検討してまいりたいと考えておりますので,ご理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(大島保 君) 消防局長。 ◎消防局長(小山茂 君) 少年消防クラブの結成目的と活動内容及び耐震性貯水槽の工事場所における表示広報についてのご質問でございますが,まず少年消防クラブの結成目的は,毎年火災原因の上位を占めております子供の火遊びによる火災を少しでも減少させるとともに,少年時代から火災予防に関する正しい知識を身につけ,家族や友達とともに防火の意識を地域社会に一層広げようとするものでございます。クラブ活動といたしましては訓練の体験と研修会が中心となりますが,防火の必要性などを理解させながら,火災時の通報,初期消火,避難要領等の訓練を初め,けがをしたときの応急手当ての方法などを習得させるとともに,クラブ活動を通じて規律正しいまた機敏な行動ができるよう,実技面を重点に,防火意識を高めるために効果的な内容を盛り込んでまいりたいと存じております。なお,これらの行事は学校の休日を利用いたしまして,年間5回程度を予定いたしております。  次に,貯水槽の工事場所における市民への広報上の配慮についてでございますが,旧来から掲出しておりました小さい看板では,ご指摘をいただきましたとおりわかりにくいかと存じますので,今後は市民の皆さんに耐震性貯水槽についてのご理解をいただけますような表示方法等の配慮をいたしたいと存じております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 技監・都市整備局長。 ◎技監・都市整備局長(西山節雄 君) 三井金属鉱業跡地についての2点のお尋ねでございますが,まず周辺との関係整備ということでございますが,本年に入りまして事業者から計画案が提示されたわけでございますが,この計画地を含めた久地,宇奈根地区は,2001かわさきプランにおいて都市型工業ゾーンとして位置づけをされてございまして,本計画が久地,宇奈根地区の再開発につきましても今後整合を図れるよう,事業者に指導してまいりたいと考えてございます。  次に,もしこれが適用された場合のスケジュールについてでございますが,今後再開発地区計画制度が適用されました場合には,国,県等と協議を重ね,都市計画等所定の手続を進めることになります。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 佐藤忠君。 ◆3番(佐藤忠 君) 総務局長ですが,賃金についての算出とその決定については,今後ますます増大する行政運営の中,有能な臨時職員の確保が大変難しくなっていくというふうに思います。いろいろと議論があるところですが,見直しや引き上げが他の均衡上非常に難しい面もあるやに伺っております。したがって,この件に関しましてはまた別の場に譲りたいというふうに思います。そこで1点要望でありますが,臨時職員それから非常勤職員の各局別雇用状況と,採用職員数などについてまとめていただきますよう,これは資料を後日いただけるようお願いしておきたいと思います。  次に通勤費についてですが,算出についてはわかりました。通勤費の実費支給については今後検討をしていただけるということですが,どのような観点から検討をするのか,この1点をお伺いしておきます。  それから消防局長ですが,まず耐震性貯水槽の工事関係について要望申し上げます。工事場所への看板につきましては表示方法等配慮していただけるということで,ぜひ市民に理解されるよう看板の設置については考慮をしていただきたいということをお願いしておきます。  次に,少年消防クラブについてもう少し細部にわたってお聞かせをいただきたいと思います。少年消防クラブの結成につきましてはこれからですが,結成に当たっての具体的な取り組みで関係する諸団体の協力が必要になってくるわけですが,この関係する諸団体の協力方に対して,その考え方を伺っておきます。それから,具体的な発足に当たりましてはいつから実施をされるのか,それについてもお聞かせください。それから,クラブの組織化に当たりましてはどのようなところを対象にして考えているのか。さらに募集する範囲,それから対象規模,任期,この辺についてもお聞かせをいただきたいと思います。最後に,参考までに他の政令市の取り組み状況ですね,これについてもお知らせをいただきたいと思います。  それから都市整備局長ですが,久地の三井金属鉱業跡地の開発については先ほど触れましたけれども,ある報道によりますと7月には400%の再開発地区制度の適用をやると,要請をしたと。それから10月の報道では,川崎市はあの地区の1.6倍の320%で容積率を含め,あたかもこの制度適用を川崎市が本市が決定したというように報道されておりますが,その真意などを含めてもう1度伺っておきます。  次に,関連をして経済局長に跡地の開発計画が,あそこは宇奈根工業団地などあるわけですが,その周辺中小工業にどのような影響を与えるのか,経済局長の考えをお聞かせをいただきたいというふうに思います。いろいろと整合性の問題や影響など昨日も論議をされ,都市整備局長からの見解はお聞きをしておりますが,経済局長の見解というものをお聞かせをいただきたいというふうに思います。あわせて同地で進められております工業ビルの構想があるわけですが,その進捗状況についてもお聞かせをいただきたいと思います。以上です。
    ○議長(大島保 君) 総務局長。 ◎総務局長(森博 君) 臨時職員の通勤費の実費支給についてのお尋ねがございましたが,これは現行の通勤費の一律支給でカバーできないような臨時職員の実態を把握することが肝要だというふうに考えております。その調査を行った上で,賃金部分からの負担が多い方への対応の方法,あるいは実費支給を行う場合の個別認定に伴う事務処理上の負担の軽減の方法,あるいは予算措置などもございますので,そのあたり関係局と十分協議をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 消防局長。 ◎消防局長(小山茂 君) 少年消防クラブ結成の具体的な取り組み方と他都市の実態についてのご質問でございますが,新しい試みでございましてまず地域の方々のご理解とご支援を必要となりますので,既に川崎市全町内会連合会,川崎市子供会連盟,さらには関係局に種々ご支援方をお願いいたしまして,正式には来年度から各消防署管内にそれぞれ1クラブずつを結成したいと考えておりますが,当面モデルケースとして幸消防署管内に近々結成できる見通しが立っております。  なお,組織単位は各区の子供会を中心にお願いすることが現実的かと考えておりますが,クラブ員を募集する区域,範囲等につきましては,今後地元の皆さんと十分に協議をさせていただきたいと考えております。クラブ員の対象は,消防副読本の配布対象となります小学校4年生から6年生までといたしまして,保護者のご承諾をいただいた上で希望者を募りたいと思いますが,1クラブ当たりの人員はおおむね30人から50人程度を予定いたしております。任期は1年間としておりますが,これは極力大勢の子供さんたちに機会を与えたいという理由によるものでございます。  最後に,政令指定都市における少年消防クラブの結成状況でございますが,神戸市を除く各都市におきましては既に結成されておりまして,活動状況は当市で計画いたしております内容とほぼ同様でございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 技監・都市整備局長。 ◎技監・都市整備局長(西山節雄 君) 三井金属鉱業跡地についての再度のお尋ねでございますが,市といたしましては事業者からの計画を受けまして,市の整備構想や土地利用及び都市基盤状況等を検討しながら,あわせて災害地区制度の適用についても検討しているところでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 経済局長。 ◎経済局長(山口茂 君) 初めに,三井金属鉱業跡地開発計画の周辺中小企業に与える影響についてのご質問でございますが,三井金属鉱業跡地につきましては,都市型工業ゾーンの核となる機能での活用を図っていく方向で検討されているようでございますが,経済局といたしましては昨今の経済のソフト化,サービス化等の進行により,製造業内部においてもいわゆる研究開発関連や設計関連等直接の作業場を伴わない機能,スペースも必要とされてきていることから,これらに沿って開発ということであれば,大きな意味での本市製造業の機能高度化,活性化に資するところが大きいものと考えております。  また,周辺は中小の工場が多く立地している地域でございますが,周辺工場にとりましては直接生産に関連した工場でなくても,ソフト関連の研究開発型企業などが立地してくることによりまして,情報交流や受発注機会の増大など効果が期待できるものと判断しているところでございます。隣接の宇奈根地区におきましても工業ビルの構想を検討しているところでございますが,三井金属跡地の開発プランにつきましては生産環境の悪化に結びつく内容でなく,むしろ中小製造業にも一定の波及効果が期待できると判断しているところでございます。  また,工業ビル構想の進捗状況につきましてのご質問でございますが,地元地権者が事業主体となった形での開発についてモデル的なプランをご提案しているところでございまして,地権者の皆様との研究会,勉強会を重ねているところでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 佐藤忠君。 ◆3番(佐藤忠 君) それぞれご答弁をいただきまして,通勤費の改定については関係局と十分協議してその方向で努力していただけるということでありますが,いろいろお聞きすると大変多くおりますし,それぞれの認定の関係など時間がかかるということでありますが,早期に改定できますように要望しておきたいと思います。  それから少年消防クラブの発足についてですが,神戸市を除くと各都市すべて結成をされて,その活動状況も多岐にわたって大変活発に行われておりますし,そういうような意味では地域のいろんな行事などにも積極的に参加をされているというようなこともあるようでございます。ぜひこの少年消防クラブが関係諸団体の協力のもと,一日も早く発足して軌道に乗ることを期待をしておきたいというふうに思います。  それから三井金属鉱業跡地ですけれども,きのうからいろいろとやりとりをしながらその真意をお聞きをしているわけですが,役所のご回答でどうなるかということではずばっとした回答ないんですけれども,この回答を見る限りは検討をしているところだということでありますから,新聞報道などについてはあずかり知らぬというふうに,私自身はそう受け取っておきます。ぜひこの再開発地区計画制度の導入に当たっては,対応も含めて慎重に対処をされ,また導入ということであるとこれは2号目になるわけでありますが,道路,公園,広場などの公共用地の確保並びに住民の合意形成が大変重要でありますし,そういうのを見てその決定を見守ってまいりたいということを申し上げまして,質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大島保 君) 13番,志村勝君。 ◆13番(志村勝 君) 何点かご質問をしたいと思います。初めに,市民局長と民生局長になろうかと思いますが,市民局長さんおいでになりませんので深瀬助役の方からお答えをいただきたいと思います。  通告した自転車事故の被害者の救済制度の創設についてであります。最近自転車の事故が大変ふえているわけでありますけれども,川崎市内の区別の自転車事故発生状況,これいただきました。これによりますと,大変昭和60年からことしの7月までのデータをいただいたわけでありますけれども,例えば川崎区ではこの60年から平成2年の7月までに自転車によって14人の方が亡くなってらっしゃいます。そして,幸区では5人,中原区では11人,高津区では5人,宮前区では3人,多摩区では1人,麻生区では1人,合計で40人の方が自転車の事故で亡くなってらっしゃる,大変痛ましい状況があるわけであります。  そこで大変状況が厳しいわけでありますが,例えば川崎区の場合,昭和60年自転車の事故が284件。交通事故そのものは985件あったんですが284件という数値があります。これが例えば昨年の平成元年で見ますと,全体の事故が1,458件,そして自転車の事故が459件。大変ふえているわけであります。で,死亡者の事故もふえている。幸区,中原区まで大変多いわけでありますが,幸区の場合は60年は116の自転車事故,去年は235の事故,1.53倍,死者の方もふえていると。中原区も60年が198件,昨年は228件。全体の事故は中原区の場合は,60年は800件のうち自転車の事故が198。ところが昨年の全体的な事故884件。84件しかふえていないのに自転車の事故は228件,こんなにふえている。死亡者がこの5年間に中原の場合には11人の方がお亡くなりになっていらっしゃる。交通事故でこの5年間で中原区では40人の死者が出てますが,そのうちの11人は自転車の事故である。こんなような実態がございます。特に川崎,幸,中原が多いと。全体的にふえているわけでございますけれども,60年と対比して倍ぐらいに全体どこの区もなっていると。ことしに入ってさらに,これは7月までの数字でありますけれども,もう60年のデータを超えるような自転車事故がふえているという状況であります。  こういった点を踏まえて,どのように川崎市として市民局として,自転車事故がふえていることについて分析していらっしゃるのか,問題点は何なのか,なぜ多いのか,どうしたらこの防止を図ることができるのか,この辺の検討を十分やってらっしゃると思いますので,その経過を聞かしていただきたいと思います。  それから民生局長さんですが,そこで最近歩行者と自転車との事故もふえているわけでありまして,歩道の中で自転車で歩行者を中学生がはねるとかですね。私の知ってる方もついこの間ですが,中学生が歩行で買い物に行っていたおばあちゃんをはねてしまいました。そのおばあちゃんはもう寝たきりで植物人間に今なっているという状況であります。大変悲惨な事故でありまして,こういうようなことから,交通災害共済制度が今ありますけれども被害者救済のための見舞金というのは考えられないのか。今加入していらっしゃる方が事故にあった場合にもらえるわけですが,逆に事故を起こしてしまったと。相手にある程度見舞金ということを考えることがどうなのか。また,交通災害共済加入者の自転車事故について,支給実態を明らかにしていただきたいと思います。それから,自転車の対象にするということで,自動車については今損害賠償責任保険というのがあるわけでありますけれども,この制度を自転車に対象するようなこういう制度を創設できないか,これについてお伺いをしたいと思います。  次に,経済局長と企画財政局長になりますが,商業振興策について伺いたいと思います。最近ある商店街では活性化を図るためにプリペイドカード,磁気式のスタンプカード,こういうようなものを導入しているわけでありますけれども,本市として助成策をしっかり取り組むべきと思いますが,伺っておきたいと思います。また,国におきましても来年,平成3年から新規事業として積極的にこの取り組みを展開してきた,こういうようなことが報道されているわけでありますけれども,この内容について具体的にわかっていれば明らかにしていただきたいと思います。これ経済局長になろうかと思います。  企画財政局長。プリペイドカード等の導入をしますと,税の面で商品切手発行税が対象になるわけでありまして,そして消費税も対象になる。ダブルで課税されているわけでありますけれども,商店街の活性化助成という観点から,商品切手発行税についてカットするような検討はできないか,伺っておきたいと思います。  教育長に伺いますが,総合体育館の問題についてですが,この問題は今から15年前,昭和50年の7月の一般質問で,私は議員になりたてで,等々力緑地に総合体育館の建設を,こんな思いで提案をさせていただきました。今日まで大分時間がたっているわけですが,その間何回もいろんな機会に私も取り上げてきたわけでありますが,現在川崎市総合体育館建設構想委員会,ことし発足されました。大変検討しているということなんですが,場所について等々力緑地のどのあたりを考えているのか,構想と施設規模について,さらに完成の見通しについてもお聞かせいただきたいと思います。  等々力の整備の問題と交通アクセスについて,環境保全局長と都市整備局長に伺いたいと思いますが,まずアクセスについてでありますけれども,ミュージアム,総合体育館等もう見通しがついてきた。ますますその利用がふえてしっかりした取り組みが望まれるわけでありますけれども,現在のバスのみのアクセスではなくて,本格的な小杉,等々力,宮内,新城を結ぶような,今現在計画道路新横浜・二子線等の整備の状況等もあろうかと思いますけれども,ぜひこういう一つのラインで,ミニ地下鉄とかモノレールですとか,そういった建設等を検討すべきと思いますが,見解を示していただきたいと思います。  それから,等々力の整備についてでありますが,緑地の整備ですが,2点について伺いたいと思います。1点は緑地の中にぜひ,今多摩川の河川敷,住吉公園等で好評なジャブジャブ池を設置してもらいたいというこういう強い要望があるんですが,これについて見解を伺っておきたいと思います。  2点目は,等々力のプールの利用についてなんですが,市営プールの運営要綱の第15条で,衛生管理上の観点から必ず水着を着用しないと入れない,そういった規定されているわけでありますけれども,大変ご相談の中におなかの大きなお母さん,お孫さんを連れていくおじいちゃん,おばあちゃん,子供の近くでぜひ見守りたいというこういうご希望が強いわけでありますけれども,他のプールと比べて等々力のプールの中の待機所というのは非常に離れてますので,現状は塀の外から網の外から,動物園みたいに見守っているような実態があるわけですね。大変中で近くで見守りたいという思いがあるわけですけれども,この運営要綱の15条の弾力的な対応を考えられないのか,伺っておきたいと思います。  同じく環境保全局長。住吉の西公園の老人いこいの家の建設をということで通告をいたしましたが,事前検討で当該公園の面積が4,258平米,都市公園法に基づいて100分の2の関連施設の利用範囲というのは限られているということで,85平米しか利用ができない。しかもトイレ等がありますので10平米を除くと75平米しか残らない。こういうことがわかりました。これもう要望で結構なんですが,地元の高齢者の方々から非常に要望が強くて,ゲートボールをやっていらっしゃるわけですが,ゲートボールをやっているときに,その後に寒いときは火をたいてこう温まっているらしいんですが,ぜひとも靴を脱いで横になれるような休養施設ですね,設置してもらいたいというご要望が多いんですけれども,ぜひご検討いただいてお願いしたいと,こんなふうに要望しておきたいと思います。  衛生局長,犬と猫の避妊の問題なんですが,去勢になりますかね。かつて川崎市では48年から59年まで実施してきたわけですけれども,1,000円という補助金では大変現実に全く対応できてなかったということで,利用者がなくなってやめてしまったというこんな経緯があるんですが,結局その制度自体が市民に理解もしてもらってなかったし,現実的にはなかったというこんなことでやめてしまったと。なぜやめてしまったその理由をどう考えていらっしゃるのか,私はそう思うんですけれども,今後の取り組みについてやる意思があるかどうか,新たにしっかりした対応のできる補助金を考えるべきと思いますが,この辺について明らかにしていただきたいと思います。 ○議長(大島保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) ご指摘のとおり自転車の交通事故防止対策,大変ふえておるところでございますが,これらについてのご質問でございます。自転車利用者の交通ルールと交通マナーの欠如によりまして,交通事故に占める自転車の事故比率が大変高くなっているのが現状でございます。先ほど先生の数字を挙げられましたいろいろのこともございまして,そのとおりでございまして,60年を見ますと事故率が17.7%を占めておりますし,平成元年を見ますと19.4%。それから2年を見ますと21.6%。だんだん年々ふえてまいります。これらに対しまして,市といたしましては自転車の事故防止につきまして,年間を通しての市民総ぐるみ運動を初め,春と夏などの各季の交通安全運動に際しましては,自転車の安全運転の広報それから啓発活動を行っておりまして,さらに自転車の乗り方等の交通安全教室なども開いております。こういうことで事故防止を図っているところでございます。なお,今後とも交通事故防止につきまして関係機関,団体と協力をいたしまして強力な取り組みをしていきたいと,このように考えております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 交通災害共済加入者の自転車事故についてのご質問でございますが,自転車の事故による共済見舞金の支給件数は,62年で1,075件,63年度は1,070件,平成元年度は1,047件と,ほぼ横ばいの状況にございますが,元年度実績で見ますと全体の32.9%を占めまして,自動車による事故よりも146件多い状況でございます。  次に,自転車事故の被害者救済のための制度創設についてのご質問でございますが,現在法律によって自動車損害賠償責任保険制度がございまして,自転車など軽車両を除いてすべての自動車が強制適用されております。本市が自転車にこのような制度の適用を考えた場合に,強制適用となっている自動車への対応,自転車は登録制になっておりませんのでその対象の把握の困難性,それから地方自治体が行う場合,生命保険や損害保険の営業範囲などを定めました保険業法に抵触しないか等,大変難しい問題があろうかと存じます。  また,現在行っております交通災害制度に,自転車を運行して他人の身体を害したときにその損害を補償するために,自転車を運行する者を任意で加入させるということも考えられるわけでございますが,加入者相互の助け合いによってその救済を図るというこの共済制度本来の趣旨になじまない点もあろうかと存じますので,今後とも自転車事故による被害者救済のあり方につきまして研究させていただきたいと存じます。万が一交通事故に遭われた場合に,加害者,被害者ともに共済見舞金が受けられるように,1人でも多くの市民の方にこの共済制度に加入していただく努力を今後とも続けてまいりますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 経済局長。 ◎経済局長(山口茂 君) プリペイドカード等の取り組みについてのご質問でございますが,ご案内のとおり今年度に日光通り商店街振興組合が県内で初めて導入いたしましたシステムは,従来のスタンプシールを廃止して,買い物額に応じて点数を記憶する磁気式スタンプカードでございます。これは商店街のイメージアップと新規顧客の開拓をねらって導入したもので,現在他の商店街においても導入を検討しているところでございます。本市といたしましても商店街の活性化策として注目をしているところでありまして,今後とも全面的に支援してまいりたいと考えております。  また,プリペイドカードにつきましてはテレホンカードに代表されるように,その利便性からさまざまな形態で利用領域が拡大してきております。現在のところ商店街における導入事例は,全国に東京の烏山駅前通り商店街,それから三重県津市の丸之内商店街,そして山形県の酒田なかまち商店街の3ヵ所となっております。しかしながら,導入側の業種や業態により長所だけでなく短所もあるところから,今年度に県を中心といたしまして,地域代表商店街及び市町村で組織された商店街プリペイドカード導入研究会が発足しておりまして,現在商店街におけるプリペイドカードの効率的かつ円滑な導入を推進するため,関連の調査を初め導入上の問題点の整理,導入方法等の検討を行っているところでございます。なお,もう1つの質問で,国におきましてもその重要性を踏まえまして,平成3年度新規事業として商店街における複合カードの導入モデル事業に補助するなど,積極的な施策を展開すると聞いております。この新規事業の内容につきましては,早速調査いたしまして後日資料を提出させていただきますので,ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 企画財政局長。 ◎企画財政局長(笹田清 君) 商品切手発行税についてのご質問でございますが,この税につきましては教育的見地から,図書券と文具券の課税免除とするという規定が置かれている以外軽減する規定のないところでございますが,ご質問の商業振興策といたしまして,その負担を軽減することにつきましては,商品を給付することを略しました有価証券の発行ということに担税力を満たしております課税でございますので,この税の性格からいたしましても困難なところでございますので,ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 教育長。 ◎教育長(池田輝夫 君) 仮称総合体育館についての幾つかのご質問でございますが,仮称総合体育館の建設場所につきましては,等々力緑地にありますプール付近を考えておるところでございます。また,施設規模につきましては,現在学識経験者あるいは体育の競技団体の,あるいは自治会,学校体育関係者等の代表者及び関係局とで組織しております,仮称川崎市総合体育館建設構想委員会において,趣旨の観点からよりよい施設づくりについて検討をお願いしておるところでございます。  次に,建設の時期についてでございますが,平成4年度に建設工事に着手いたしまして,平成5年度完成予定を考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 技監・都市整備局長。 ◎技監・都市整備局長(西山節雄 君) 等々力緑地への交通アクセスについてのご質問でございますが,等々力緑地への交通アクセスの重要性につきましては十分認識をしてございます。ただいま議員から貴重なご提言でもございますのでその趣旨等を踏まえまして,また都市計画道路の整備状況等見ながら今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 環境保全局長。 ◎環境保全局長(深瀬松雄 君) 等々力緑地内にジャブジャブ池の設置についてのご質問でございますが,平成10年には第53回国民体育大会が神奈川県で開催される予定で,これに伴いまして等々力緑地内に総合体育館が建設される予定でございます。これを契機にいたしまして,等々力緑地を今後ますます市民スポーツのメッカとしてスポーツ施設の整備を図ってまいりたいと存じます。したがいましてご指摘の施設につきましてはご趣旨を十分踏まえまして,整備計画に反映させてまいりたいと考えております。  次に,等々力プールの利用についてのご質問でございますが,プールの利用につきましては川崎市営プール運営要綱第15条で,プールの利用者は衛生管理上の観点から必ず水着を着用することが規定されております。入り口に注意看板を掲示し周知徹底を図っておるところでございます。したがいまして,付き添いの方々も水着のない場合には,各プールとも場内の一定の場所に待機をお願いしておるところでございます。ご指摘の等々力プールにつきましては,付き添いの方々の待機場所と幼児プールが他のプールに比べまして距離が遠くなっておりますので,ご趣旨を踏まえまして来シーズンに向けて改善の検討を行ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 衛生局長。 ◎衛生局長(井澤方宏 君) 犬猫の避妊手術の補助金についてのご質問でございますが,犬猫の避妊手術の補助金については昭和48年7月に制定いたしました,川崎市飼い犬等の飼養管理に関する条例の第8条に規定する繁殖の制限の条文を受けまして,飼い犬などの避妊及び去勢手術補助要綱を制定いたしまして,犬や猫の避妊,去勢手術料の一部を補助してまいったところでございますが,お話にございましたように,昭和59年度を最後に補助制度を中止したところでございます。  最近,動物の虐待や動物に対します考え方のいろんな違いから,動物に関するトラブルなどが多く発生しておる状況にございます。こうした現況を踏まえまして,昨年,平成元年7月から川崎市動物保護対策会議というものを開催いたしまして,動物愛護の精神を基本といたしまして,動物の適正な飼養管理それから保護対策についてご討議をしていただいているところでございます。この中で,犬猫の繁殖制限の普及啓発を進める上での避妊,去勢手術の補助制度の必要性についてご討議をお願いしているところでございますので,ご指摘をいただきましたことにつきましては関係局と十分協議をいたしまして,その具体化に向けて努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 志村勝君。 ◆13番(志村勝 君) 衛生局長さん,関係局というのは財政の関係だと思いますが,ぜひとも来年度から実施するようにお願いをしたいと思います。  環境保全局長,等々力緑地の整備等,いろいろプールだとかジャブジャブ池お願いしましたが,ぜひ前向きな,今ご答弁いただいたように積極的な取り組みをお願いしたいと思います。  それから都市整備局長,ぜひしっかりした取り組みをお願いしたいと思います。  市長さんにちょっと伺いますが,総合体育館の件でございますが,平成4年には建設着手,5年に完成と。10年には第53回神奈川国体が行われると。川崎市としてはいろんな対応が迫られたわけでありますが,市長としての構想,どんなふうに考えていらっしゃるのか見解を伺いたいと思います。  それから自転車事故の問題,大変深刻なケースについては例を挙げて深瀬助役さんの方からお答えいただいたわけです。結局は市民総ぐるみ運動だとかいろんな啓発,乗り方の指導だとか事故の予防活動をやってきたけれども,このような現実に大変厳しい結果が出ているというぜひご認識をいただいた上で,じゃどうするのかと。今までと同じことを繰り返しやっていきますということだけで,本当に自転車で起こる事故の死亡者なり,これだけ大変倍にもなっているような事故が減るのかと。市民の生命を守る,こういった立場で積極的な取り組みをしたい,こんな思いなんですが,再度この辺を聞かせていただきたいと思います。  それから民生局長さん,要するに自転車は登録制になっていないんで対象の把握は難しいと。それから保険業務に抵触しないのか非常に難しいと,こういうことなんですが,ぜひ自転車の登録制というものを川崎市でできないのかな。ぜひこれご検討いただきたいと思うんです。まずこれが大事だと思うんです。一家に2台とか3台と言われているんですが,やはり自転車の今事故がこれだけ多いという中で,これだけの被害者が出ている。本当にこの間の中学生がおばあちゃんをはねてしまった事故なんかは,もうほとんど医療費だけでも莫大なお金がかかる。かといって保険に車と違うから入ってない。対応できない。けがを受けたおばあちゃんの家族も大変,どうしようもない実情なんですね。こういうケースがたくさんあるわけです。ですから,いろんなケースがあるわけですけれどもぜひともそういった中で,川崎市として独自に自転車の登録制を実施するような方向で,例えば交通災害共済の中で別建てで任意加入という形で,例えば小中学生ぐらい,義務教育までの自転車事故の被害者を救うようなことを検討するとか,この辺についてぜひご見解を再度伺っておきたいと思います。  企画財政局長の方からお答えいただいて,これは非常にそちらのお金を税金をもらう方の立場から,やっぱり当然無理だろう難しいというのはこれはわかります。そうじゃなくて,商業振興策として経済局長さん,企画財政局長は前経済局長だったわけですけれども,そういった意味での振興策も含めたご検討のご回答はいただけるかなと思ったら,そういったことでもない。経済局長,プリペイドカード助成策について国も県も積極的に取り組もうという,そういったあれはわかるんで,本市としても全面的に支援していくと,こういうお答えをいただきました。具体的にどのような助成策を考えて支援していくのか示していただきたいと思いますし,今現在この制度がないわけですよ。助成する制度がないために中小企業の団体共同施設補助金交付要綱という,今まであったこういう施設をつくるための補助金の交付要綱のその他の項で,市長の決裁によってということで今運用しているという形ですから,前向きなそういった取り組みをぜひやるべきと思いますが,伺っておきたいと思います。  それからプリペイドカード発行に伴う商品切手の発行税のカットについて,企画財政局としてはああいう答えがあったと。経済局として再度振興策に取り組む,そういったことの観点から,この辺についての考え方を明らかにしていただきたいと思います。以上です。 ○議長(大島保 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) 総合体育館につきましてのご質問でございますけれども,教育長等もお答えをしておりまして,大変前から強いご希望等が住民の方からもおありでございまして,前のあそこに現在ございます市民体育館,相当老朽化しておりますので,あそこの場所も検討いたしましたんですけれども,どうしても狭いということがございまして等々力というふうになりました。で,床面積が3万平方メートルで収容人員が8,000人ということでございますから,相当の規模になると思います。市民スポーツのメッカとして建設をしたいと考えておるわけでございまして,これも平成5年末に完成ですから国民体育大会にはもちろん間に合いますけれども,これから国際競技大会が川崎市等で開催されます場合には正式の種目をやっていただけるようにしたいと。それから文化行事等もあわせて相当大きな規模のものですからやっていきたいというふうに考えまして,地区の方々,さらに健康体力開発等のセンター的な機能も持たせるというような構想で体育館をつくらせていただきたいと考えているわけでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 自転車の交通事故防止対策です。今までの運動の中で成果がなかなか見られないということでございます。大変苦慮しているところでございますけれども,今後の取り組みといたしましては,関係団体,機関と一層の対策を進める,これは当たり前のことでございますけれども,事故の内容が,自転車の場合にお年寄りそれから子供,この両方に大変多いということでございます。こういう対象に向けまして,例えば老人クラブや子供会といったこんな団体等に具体的な働きかけを行っていく,こういうことも一つの方法かとも存じます。いずれにいたしましても組織機関を挙げまして,具体的な取り組みで今後一層の強力な振興を図ってまいりたい,このように考えております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 先ほどもお答え申し上げましたとおり,大変難しい困難な問題がございますが,ご指摘でもございますので研究をしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 経済局長。 ◎経済局長(山口茂 君) プリペイドカード等の助成策についてのご質問でございますが,現在のところ日光通り商店街振興組合が導入いたしましたスタンプカードシステムにつきましては,市の中小企業団体共同施設補助金交付要綱に基づきまして助成する予定でございます。今後につきましても,同要綱において必要に応じ一部改正等で対応できるものと現在のところ考えております。またプリペイドカードの発行に伴う商品切手発行税を商店街振興策に組み込めないのかというようなご質問でございますが,現在プリペイドカードを導入しております全国の商店街の事例研究等含めまして,県等でやっておりますプリペイドカード導入研究会で導入方法等の検討を行っているところでございますので,今後研究の結果,本市におきましてもプリペイドカードを導入する商店街が出てきた場合に検討してまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(大島保 君) 志村勝君。 ◆13番(志村勝 君) 経済局長,よく質問を聞いておいてください。要するに,中小企業団体共同施設補助金の交付要綱でやっているというのはわかっているんです,最初も答えているし。それでは全く対応がおかしいんじゃないですかと。市長さんのその他の事項でもってこういった今この制度しかないから使っているという形なんですから,ある程度きちんとした対応するように一部改正ということでも,本当にこの事業を推進していこうと,さっき胸を張ってこうおっしゃったんですよ,全面的に支援をしていくと。こうおっしゃっているんですから,しっかりした取り組みをするためにもその辺を考えられませんかということなんです。ぜひこれご検討いただきたいと思います。時間の関係でもう結構でございますので,その辺の対応をお願いしたい。  市長さん,等々力の今ちょっと答弁いただいて,国際競技それから市民の施設としてもと。そうすると中央で今まで成人式も教育文化会館でと,こういう形でやったんですが,そういったことも今の答弁の中で,そうするとこれからの成人式は等々力に行く行く移るのかなという感じもしないでもないんですが,要するにたくさんの方が等々力に来ると。さっき都市整備局長にお願いしましたが,交通アクセスの問題しっかり考えていただきたいということをあわせてお願いしておきたいと思います。  それから自転車事故について。助役の方から,今まで以上に新しいそういった知恵を出し合って取り組みをしていくということですので,ぜひこれはもう本当に,かけがえのない生命を守るという立場でしっかりした取り組みをお願いして,質問を終わりたいと思います。 ○議長(大島保 君) 33番,大貫和子君。 ◆33番(大貫和子 君) まず梶ヶ谷老人いこいの家について土木局長にお伺いします。土地開発公社が平成2年度事業で梶ヶ谷老人いこいの家の用地を取得されておりますが,この用地の取得年月日,場所,面積についてお聞かせください。  次に障害者の問題です。障害児施設南部療育センターについて民生局長にお伺いをします。この施設は63年にくすのき学園とかしのき学園が統合されて福祉センター内に設けられたものです。心身障害児や障害が疑われる児童に対して医師やケースワーカーなど専門職によって相談や指導,そして個別訓練などが行われています。通所児も年々増加して,統合前の62年は62名でしたが現在は73人になっています。センターの充実が求められているのですが,現状は週4日だった訓練などが3回になっているということを聞いております。また,当時指導室に予定していた部屋が資料室に転用されてしまっています。関係者から改善が求められておりますが,拡充改善についてのお考えをお聞かせください。  障害者問題の2点目ですが,教育長にお伺いします。現在障害児のスクールバスは市立養護学校,田島養護学校,大戸小,稲田小,東桜本小と合計7台が配車をされています。そのうち田島養護学校のさくら号は新車になり,内部の設備もリクライニングの座席や自動車電話が設置されて関係者から大変喜ばれています。そこで,走行距離が既に12万6,000キロにもなっている市立養護学校のすみれ号ですが,安全上からいっても買いかえが必要だと思います。障害の状況もあり,シートベルトのみでは安全確保がしにくいお子さんもあります。リクライニングなど買いかえのときには改善をしていただきたいと思いますが,伺っておきます。これらのスクールバスは広範な地域を回っています。交通渋滞の折などいつ到着するかわからないバスを長時間待っている子供さんを見かけることもあります。初めに乗った子供は2時間近くも乗っていなくてはならないのです。順調にいっても一番短いコースで所要時間が1時間15分ということです。介護人が1人しか乗っていない中で,疲れてぐあいが悪くなり発作を起こしたり,トイレがないための失敗もしょっちゅうだそうです。外部への電話連絡の必要が時々起こるそうですが,自動車電話の早期設置の要望が強いのです。お考えをお聞かせください。  3つ目は県立養護学校を川崎へ設置する問題です。川崎の北部地域は広く今でも通学は大変ですが,今度多摩ニュータウン30万都市が出現した場合,ここから養護学校は高津養護学校が一番近い地域に入ります。川崎の子供たちが他へ転校するようになるのではないかと関係者は不安を訴えています。北部地域へ養護学校の建設が求められているのですが,神奈川県知事が県立養護学校の新設など改定計画に入れたいと議会で答弁をされています。川崎への設置を強く働きかける必要があると思いますが,伺っておきます。  最後に教育長にお伺いします。中学校教師の免許教科外教科の担任についてですが,免許教科と免許教科外教科についてご説明ください。また,免詐外の教科を担任されている先生の数についてもお聞かせください。以上です。 ○議長(大島保 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 梶ヶ谷老人いこいの家の用地の取得についてでございますが,平成2年の5月14日に土地開発公社で取得をしております。所在地は高津区梶ヶ谷5丁目8番の27号ほか4筆でございます。面積は1,319.72平方メートルでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 南部療育センターについてのご質問でございますが,このセンターは昭和49年に精神薄弱児肢体不自由児の通園施設として福祉センター内に開設いたしましたが,早期療育体制の確立を図るため,昭和63年に,新しく外来療育相談部門を含めまして南部地域療育センターとして再編整備したものでございます。また,利用対象児の増加とともに,障害の多様化,重度化等の傾向が見られる中で,適切な対応に努めてきたところでございます。ご指摘の資料室の転用につきましては,指導室等の拡充に向けまして早急に改善するよう調整を進めてまいりたいと存じます。なお,従来から年齢別,障害程度別にクラス編成いたしまして,対象児の状況に応じた療育体制に配慮してまいりましたけれども,今後とも通園日数の充実にも配慮してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 教育長。 ◎教育長(池田輝夫 君) 初めに,スクールバスについての幾つかのご質問と川崎北部地区への養護学校設置についてのご質問でございますが,スクールバスの買いかえにつきましては,年次計画に基づきまして行っておるところでございます。川崎市立養護学校のスクールバスすみれ号の早期買いかえにつきましては,関係局とも協議してまいりたいと考えておるところでございます。次に,スクールバスの買いかえ時における内部設備の改善につきましては,利用する児童生徒の障害の状況に応じまして,学校とも協議して検討してまいりたいと考えておるところでございます。また,現在配置しておりますスクールバスへの自動車電話の設置につきましては,今年度養護学校のスクールバス3台に設置したところでございます。次年度以降,たんぽぽ号への自動車電話の設置に向けて関係局と協議し検討してまいりたいと考えておるところでございます。  次に,川崎北部地区への養護学校の設置につきましては,障害を持つ児童生徒の通学時間等考えますと,川崎北部地域に養護学校を設置することは,適正配置の上からも必要であると考えておるところでございます。そのために設置義務を有する神奈川県教育委員会に対しまして,川崎北部地区への養護学校の設置に向けて強く働きかけておるところでございます。  次に,中学校の教師の免許教科並びに免許教科外教科についてのご質問でございますが,教育職員免許法第4条第1項に,免許状は普通免許状それから特別免許状及び臨時免許状の3種類が規定されております。教育職員は教育職員免許法により授与された各担当の免許状の教科を担当することになっております。また,教育職員免許法附則の第2項において,当該学校の校長及び教諭の申請によりまして,1年以内の期間に限り当該教科の免許状を有しない教諭が当該教科の教授を担当することを許可することができることの規定によりまして,学校長は教育計画上必要と認めた場合には本人の意思と特異性を尊重いたしまして,担当教科以外の教科を県教育委員会に上申しまして,許可を得て免許外教科を担当することができることになっております。本市におきましてはこの免許教科外教科を担当している数は103ケースでございます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 大貫和子君。 ◆33番(大貫和子 君) 老人いこいの家についてですが,民生局長にお伺いします。面積が1,319平米あって場所も梶ヶ谷保育園の下に位置しており,日当たりもよい場所だと思います。現在中学校区に1ヵ所の目標で建設が進められておりますこの老人いこいの家ですが,健康なお年寄りには大変親しまれ,多様な使われ方をしております。しかし地域には虚弱なお年寄りも多く見られ,日ごろ家に閉じこもりがちな生活を送っていらっしゃいます。幸いこの用地は1,300平米と面積も広く,期待が持てるわけです。従来型の施設ではなくて,軽度の痴呆性老人や虚弱老人のデイサービス,また相談事業や各種講習会,軽作業,簡易訓練などができる地域老人センターに発展させることが求められておりますけれども,お考えをお聞かせください。  次に南部療育センターについてです。早急に改善をされるということですので,これはぜひ一日も早く,特に週4日に当たって3日,これは改善を努力していらっしゃることですが,早急に解決をしていただきたいと要望しておきます。  スクールバスですが,これは早期の買いかえについて協議されるということですので,ぜひ来年度によろしくお願いいたしたいと思います。また,重複障害者のスクールバスたんぽぽ号への電話設置については設置に向けて検討ということですので,これも期待をしておきます。県立養護学校の北部地域の設置については実現するよう,ぜひ県へ働きかけてご努力をくださるよう要望しておきます。  教育長,教科外教科の問題ですが,全市で103人の先生が取得免許外の授業を担任されているということです。資料によりますと,その内容は本当にさまざまで,国語の先生が保健体育を,美術の先生が英語を,また音楽の先生が家庭科を,家庭科の先生が英語を,その逆もあるなどというように多様になっています。1校に6人の先生がこのような状況のところもありました。免許取得教科外を担任されている先生の中で,教科の研究のために多くの時間を使わなければならない,また専科ではないことを知っている生徒の目が怖いなど,苦悩を訴えていらっしゃる方もあります。もちろん取得免許外でも英検をパスして大変英語が得意な方もいらっしゃいます。また小さいときからピアノを練習しているなど,力のある先生もたくさんいらっしゃるとは思います。しかし本当は専門の教科で十分力を発揮したいと望んでいらっしゃると思います。子供に十分な学力をつけてほしい,教育を受ける側の切実な要求です。最近は帰国子女もふえ高学歴の親も多くなり,とても不安です,という声もあるわけです。取得免許教科外の授業を担任されている先生方の苦労を解消するために手だてを尽くすべきと考えますが,お伺いします。以上です。 ○議長(大島保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 老人いこいの家についてのご質問でございますが,現在老人いこいの家では健康老人の余暇活動を中心としながらも,教養講座,給食サービス,健康相談,簡単な機能訓練など,さまざまな事業も行うようになってきております。このため老人いこいの家の基準面積の見直しを昭和63年度に行い,従来からの設備に加えまして,簡単なリハビリのできる作業及び日常動作訓練室や各種相談に応ずるための相談室,また浴槽にステップや手すりを設けるなど,虚弱老人の方にもご利用できるよう,その設備の充実を図っているところでございます。梶ヶ谷の建設用地につきましては,敷地面積が約1,300平米余ございますので,老人いこいの家と他の福祉施設との複合による利用を検討しているところでございます。なお,虚弱老人に対する施設対策といたしましては,いこいの家の活用も含めまして,ニーズに対応した総合的かつ効果的な方法による施策を進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 教育長。 ◎教育長(池田輝夫 君) 免許教科外の担任の解消についてのご質問でございますが,中学校の免許教科外教科の担当につきましては,学校規模の問題あるいは教職員定数の関係から解消することは大変困難な状況にございますが,この免許教科外教科の担当を極力減少させるよう努めてまいりましたが,今後も免許教科外教科の減少に向けて一層の努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 大貫和子君。 ◆33番(大貫和子 君) 老人いこいの家は要望させていただきます。既に用地が公社で取得されていますので,ぜひ来年度着手をしていただけるようにこれは要望します。なお,保健所とか虚弱老人に対する施設対応は,老人いこいの家も含めてとおっしゃっていますので,特に保健所との連携なども含めて,これからの運用については改善も進めていただきたいとお願いしておきます。  教育長,減少のために努力をされるということですが,東京都では教員の定数のほかに時間講師を採用しています。講師は登録制になっていて,退職をされてその後再雇用されている先生方が登録されております。そして,取得免許外を担任することなく,経験豊かな講師の先生方が活躍されているそうです。川崎市においても講師を配置されるお考えはないのか,お伺いをいたします。また,教職員の定数増について県への働きかけをどのようにされているのか,お聞かせください。 ○議長(大島保 君) 教育長。
    ◎教育長(池田輝夫 君) 教職員の定数外講師についてのご質問でございますが,中学校の免許教科外教科担任をなくすために,講師につきましては人事異動とかあるいは教科等の担当時間のあり方を含めて研究してまいりたいと考えております。また,教職員の定数増につきましては,神奈川県教育委員会へ強く要望いたしてまいりたいと考えております。さらに,指定都市教育委員・教育長協議会あるいは都市教育長協議会など諸団体を通しまして,国へ強く要望してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(大島保 君) 大貫和子君。 ◆33番(大貫和子 君) 定数増のご努力を前提にしながらも,特に本当に苦悩していらっしゃる先生方の問題は,配慮をしながら進めていただきたいと思います。特に,講師については東京では実施をしているわけですから,ぜひ講師の問題についても県と相談をしながら,何とか実現をしていただくように進めていただきたいと思います。特に子供たち,親たち――子供たちに実力をつけてほしい,これは本当に切実な要求です。そのためにも頑張っていただくよう要望いたしまして,終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(大島保 君) お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大島保 君) ご異議なしと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。             午前11時51分休憩           ――――****――――             午後1時3分再開    〔局長「ただいまの出席議員副議長とも49名」と報告〕 ○副議長(山田保 君) 休憩前に引き続き,ただいまから会議を開きます。  引き続き一般質問を行います。ご発言を願います。24番,佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 2点についてお伺いをいたします。  まず1点目は,市の交通災害共済の加入状況と共済見舞いの実態についてお伺いをいたします。これは民生局長です。  建築局長。住宅供給公社の河原町分譲住宅ができて15年たつわけでありますけれども,その分譲住宅の中にまだ利用されてない施設というのか部屋というのかがございますが,その現状どうなっているのかお伺いいたします。さらに,この施設の規模と当初価格及びその後の利息等の経費を加算すればどの程度になるのか,まず伺っておきます。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 交通災害共済事業の実態についてのご質問でございますが,昭和63年度で加入者数49万10名,加入率42.8%,掛金収入3億2,510万円,平成元年度は加入者数47万9,290名,加入率で41.4%,掛金収入3億1,880万円でございます。共済見舞金につきましては,63年度で3,315件,支給額は2億7,193万円,平成元年度で3,184件,支給額は2億6,761万円でございます。なお,今年度の加入者数は8月末現在で45万6,743名で,加入率39%でございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 河原町分譲住宅地内の未利用施設についてのご質問でございますが,この施設は当初診療所を予定しておりましたが,諸般の事情から開設ができなくなったものでございます。その後この施設の有効利用を図るために公益的利用の検討,また,民間機関とも折衝してまいりましたが,いずれも実現しないまま現在に至っております。次に,建物の総面積は525平方メートルで,専用面積は369平方メートルでございます。また,施設の当初価格につきましては約6,780万円でございまして,その後の利息と諸経費約9,420万円加算いたしますと,平成2年3月末現在で約1億6,200万円になります。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 民生局長でございますけれども,お答えをいただきました。そこで,この交通災害共済の見舞金でございますけれども,これは医師の治療を要した期間により死亡から1級,6級までのランクで,それぞれ見舞金が支給されております。事故発生日と医師の治療を受けた日,すなわち初診日ですね,が違っている場合の算出方法についてお伺いをしておきたいと思います。  それから建築局長でございますが,この施設の今後の利用計画はどうなっているのか。さらにこの施設を利用する場合には,今日までの1億6,000万円という経費がかかっているわけでありますけれども,それは今後どうなるのか,これから借りようとする場合にはどういうふうになるのか,お伺いしておきます。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 事故発生日と最初に医師の治療を受けた日が異なる場合についてでございますが,この場合につきましては交通事故によるものか否か確認するため,医師と連絡をとっております。また,医師と連絡がとれない場合には,すぐに病院に行かなかった理由の申し立て書をいただいておりますが,いずれの場合におきましても障害の程度により支給する共済見舞金の算定は初診日を起算日といたしておりまして,事故発生日から1年以内の治癒または症状固定した時点まででございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 未利用施設の今後の利用計画等についてのご質問でございますが,この施設は当初公益的施設として計画いたしましたもので,今後の利用につきましても公益的施設として利用するよう,関係機関に積極的に働きかけてまいりたいと存じます。また,この施設を利用する場合の経費との関係でございますが,公益的利用ということでそれを勘案した使用料として検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 建築局長,わかりました。そこで,これは要望だけさせておいていただきたいと思いますけれども,この施設はお答えいただきましたように診療所の計画で今日まで来ました。しかし,いろんな事情がありまして市がいろんな計画をすると反対があったりいろいろして,利用されないで今日まで来たわけです。15年間これはあいたままなんですね。そういう意味でもったいない話でありまして,したがって,今河原町の社会福祉協議会だとか連絡協議会だとかいろんなところから,施設をつくってほしいだとか,利用させてほしいという意向も出ているようでありますし,また,地域においても新しい意味での老人対策としてユニークな施設にしてほしいとか,いろんな意見があるわけですね。そこで,市長初め理事者の皆様方に,ぜひこの利用については真剣に考えていただくということで,これはお願いをしておきたいと存じます。ぜひ新年度からこれが利用できるように,ひとつ検討いただきたいと存じます。  それから民生局長でございますけれども,この交通災害で実は今一番問題になっているのは,事故発生した場合ですね,特に1年の場合,今お答えいただきましたけれども,1年の場合,事故が発生したのが1月1日であった。ところが1月1日は元日だということで病院に行けなかった。それで1月2日の日に病院にかかったと。そしてずっとむち打ち症でいろいろあって1年かかっちゃった。1年たったから救済してもらえないかと言ったら,1月1日が事故の発生した日であるから,1月1日から12月31日までがこれは1年ですね。12月31日まで,これ365日ですよと。ところが1月2日の日に病院に行っちゃったものですから,12月31日になったら364日しかないと。だからあなたは救済の対象になりませんと,こういうふうに実はなっているわけです。だから,その辺この1日が大変重要なことになっているわけですけれども,そういう場合には救済できないのかどうかですね,それについてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 事故発生日と初診日に空白期間がある場合でございますが,事故発生日に病院に行けなかったことが明確な場合といたしましては,お尋ねのとおりお正月等祝祭日等で病院が休診日であったり,事故発生時間が深夜のために,病院に着きましたら翌日になっていたというような場合が想定されますが,いずれも共済見舞金の算定は初診日からということでございます。事故発生日と初診日との空白期間によりまして,1日不足の方,3日の方,1週間の方もいらっしゃるかと思われますが,何日の空白期間を認めるのが妥当なのか,いずれの場合も問題が残ろうかと思います。そこで,期間の算定を明白にしておく必要がありますので,初診日からとさせていただいております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) その1日だとか2日とか1週間であろうなんというのは,これは詭弁だろうと思うんだけども,私が申し上げているのは1日,2日の場合ですね。だから,さっきもちょっと申し上げたけれども,その日が休みであったり夜中であったりした場合にはどうしたって行けないわけだ。あるいはまた,ぶつかった途端にはショックもあったでしょう,まあ大丈夫だなんて言っていたら次の朝から頭痛くなったとか腰が痛くなったということもありますね。ですから,そういう状況で1日おくれて行くと。現実的には,ここにも書いてあるとおり必ず警察へ届けろということで警察へ届けているわけだ。だから,事故が起きたのは警察も確認している。その間うちに寝ているわけだから,どこかへ行ってまたぶつかったわけじゃないんですから,これは事故発生日の日が交通事故の日ですから,その日が1日おくれて治療に行った,初診は1日おくれたけれども事故が原因だということは医者がはっきりしているわけですから,そうしたらそれを認めてやってもいいじゃないかと,純粋に考えてそう思うんですけれども,その辺もう1回お聞かせください。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 事故発生日と初診日の空白期間についての再度のお尋ねでございますが,事故発生日から初診日までの空白期間の長短にもよりますけれども,交通事故との因果関係を確認するのが大変難しいかと思われます。しかしながら,本制度発足時の昭和42年当時と比べますと,交通事故による障害の内容も変化しておりますし,社会通念上やむを得ない正当な理由があると認められるときもございましょうししますので,交通災害共済運営協議会も設置されておりますので,そのご意見もいただきながら,救済できる方策を考えてまいりたいというふうに思います。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 今言われた社会通念上やむを得ない正当な理由があると認められたときというのは,どういうときですか。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 先ほどもお答え申し上げました,深夜に事故が起こって物理的に日にちが変わってしまうような場合,それから先生がおっしゃいましたように事故当日は大したことないというふうに自分で思って,あるいは自覚症状がなかったことが翌日起こるというような問題等々があろうかと思います。通常交通事故の,先生もご指摘のむち打ちなんというのはそのときは何でもないというようなケースが多々ございまして,その後に発生するというケースがあるようでございますので,そういうようなことでございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) ですからそういうようなところが今あるわけだ,現実的に。私もこれを取り上げたのは,こういう実例があって当局といろいろ話していたら,もう条例がそうなっているからだめですと。そんなものだれが考えたって,その次の日に行っているんだから,それが条例でこうなって初診日からなっているから,1日ずれたら365日が364日しかないからこれは該当しませんということでお断りはしているわけだ。そうすると,今局長言われた社会通念上そうだとしたら,運営審議会にかけて何とかしたいという,従来,今までそれはしてこなかった,社会通念上そうと思わなかった,だからそういうことしなかったということでいいですか。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 現在条例がそのように規定をされておりますので,私どもとしては条例上の適用といいますか,運用を図っておるわけでございますが,先生ご指摘のような形での新しい問題といいますか,こういう例がしょっちゅう起こっているわけではございませんでしたものですから,新しい問題として運営協議会の方にお諮りをしたいというふうに考えているということでございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) これは新しくはないんだよね。私は,3ヵ月か4ヵ月前に聞いて問い合わせをした。そして,実はある会合で私はこういうことはおかしいと思うと言ったら,ある社長さんがこういうことを言った。実はうちの家内もむち打ちになって,その日通夜だったというんです。通夜に行く途中にぶつかっちゃったもので,それで通夜だったもので病院にかかれなかった。それであんまり痛いというんで,次の日かかった。そして1年たって,途中でもらったそうですね,6ヵ月で何ぼかと,表にありますけれど6ヵ月でもらったと。それで1年過ぎたからもらえるかと行ったら,いや1日過ぎたからだめですと断られちゃった。だからそれから市の共済にはばからしいから入らないんだと,こんなばかな話はないという話を私だけでも2件聞いているんです。だから,そういう話はなかったと,みんな条例上だめだと言われるからもう不満を言わないでやめちゃうんですね。しかし,もう市の共済なんか入らないと。そんな行けないとき,物理的に行けないんだからしようがないじゃないかということですね。それを聞くと,私も社会通念上全くこれはひどいものだなという感じを受けている。だから直ちにこれは改正すべきだと思うんですけれども,市長どうですか今の私の言っていること,どう思いますか。 ○副議長(山田保 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) 大変今まで問題になっておったということですけれども,私なんかは検討させていただいたということは聞いてないわけでございまして,やっぱりたびたびそういうことが起きておるということでございますと,当然問題にすべきケースでなかったかと思います。条例上不備なのかあるいはそういうような条例上では救済できると申しましょうか,解釈できるというものなのかですね,その辺は定かではないわけでございまして,内部でもう少し議論をしなくちゃいかぬと思いますが,いずれにしましても不備であるということですと,これは交通共済というのは目的がやっぱり共済でございまして,お互い同士それに加入しているというのは,そういう状態になった場合に助け合いましょうというのが趣旨ですから,それを逆に解釈してだめですというんでしたら,これは目的とはそぐわないものでございますね。とはいっても,無条件でどうということもこれはないわけでございますから,どの辺まで本当に社会的通念としても当然であるという点はこれはあるわけでございますから,条例を改正した方がよろしいのかあるいは運用上でできるのか内部で議論をいたしまして,早急に対応できるように措置したいと思います。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 市長からそういうお答えいただきまして,期待をするわけでありますけれども,これはぜひ早急にやっていただきたいと思うんです。やっぱり今市長が言われたように,交通災害の場合の共済というのはお互いに共済活動するわけでありますからね。できれば,そういう例えば1週間過ぎてこうなっちゃって,医者も1週間行かなくてどこかぐあい悪かったから行ったと。これは果たして交通事故かどうかという議論は,私もそこまで言っているつもりはない。私の事例を挙げているのは2件とも1日なんです。それもみんな理由があるんです。そのときにはちゃんと交通事故係に,ちゃんと警察も届けて調書もとられて,そしてちゃんとやっている。そして次の日行ったと。完全にそれは交通のためのあれだと。途中まではそういう意味でそれは交通事故によった病気だよということで,途中3ヵ月だとか6ヵ月だというのは一時金が出ているわけです。  だから確実に事故によって病気になった。それで災害になったということで,半年,3ヵ月,6ヵ月ということで一時金が出て,さあ1年だというところに,33万ですか,そのときになったら――あと残りですから8万ぐらいになるんですかな,それだってああもらえるのかなと行ったら1日あれだからペケですよ。1日だと,その1日は事故だったかどうだかわからないじゃないかと議論になった。じゃ何で途中まで出したんだ,途中まで出さないで議論するならわかる。あなたの1日は空白の1日だと,この1日は疑問が多いと,だから出せませんというならまだあきらめもつく。途中ずっと認定しておいて,医者の診断をやっておいて,1年目だけ1日足りないからだめだと,こんなべらぼうな話はないだろうと。だれが考えたってこれはおかしいということですから,ぜひ市長もそのことをわかってくれたようでありますから,直ちにこれは直してもらうかあるいはまた先ほど言われました共済運営協議会でそういうものをフォローできるのかどうか,事例があるわけですから,ぜひフォローできるなら救済してほしいと,そういうことでこれは積極的に早急にやっていただけますか,それだけ局長お願いします。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) ご趣旨のとおり早急にお諮りを申し上げたいと思います。 ○副議長(山田保 君) 佐藤忠次君。 ◆24番(佐藤忠次 君) 期待して終わります。 ○副議長(山田保 君) 27番,高巖君。 ◆27番(高巖 君) さきに2点ほど通告いたしておりましたが,民生局関係のコミュニティセンターにつきましては事前の調査で了解できましたので,取りやめます。  市民局長いらっしゃらないですけど,深瀬助役さんお願いします。武蔵小杉駅及び新丸子駅周辺の放置自転車等の対策について,近年駅周辺の路上や駅前広場等に放置されている自転車やバイクは,歩行者や車両の通行,消防車や救急車の緊急活動等に大変支障を来すなど,市民生活にさまざまな問題をもたらし,大きな社会問題となっております。これらの対策として,武蔵小杉駅及び新丸子駅周辺も一定の駐車場が整備され,昭和62年10月1日から自転車等の放置禁止区域の指定を受け今日に至っておりますが,この2駅周辺にはまだまだかなりの量の放置自転車等が見られ,地域住民に大変迷惑を及ぼしております。そこでお伺いいたしますが,この両駅の利用台数はどのくらいで,その受け皿としての駐車場の収容台数及び収容率はどの程度かお伺いいたします。また,現在これらの対策についてどのようにされているかもお伺いいたします。 ○副議長(山田保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 武蔵小杉駅及び新丸子駅周辺の放置自転車等についてのご質問でございますが,平成元年10月の調査によりますと武蔵小杉駅の利用台数は3,390台,また,新丸子駅は747台となっております。それに対する駐車場の収容台数でございますが,武蔵小杉駅が2,292台,新丸子駅が888台となっております。次にその収容率でございますけれども,武蔵小杉駅が68%,新丸子駅が100%となっております。次に,現在の放置自転車に対する対策でございますが,この両駅につきましては毎月3回から4回程度の撤去活動を実施いたしておりまして,駅周辺の整理を行っているところでございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 高巖君。 ◆27番(高巖 君) 放置自転車等の問題で再度お伺いいたします。武蔵小杉駅周辺の放置自転車等でありますが,近ごろまた台数が増加しているような感じがしているところであります。今お伺いすると,収容率が68%であり,また,当駅の駐車場は少しずつ飛び飛びに設置されておりそのご苦労はわかりますけれども,もう少し駐車場を増設する必要があるのではないかと思いますが,その点どのようなお考えかお伺いいたします。  また,新丸子駅周辺でございますが,収容率は100%とお伺いいたしましたが,まだまだ放置が見られ,せっかくつくられた駐車場が十分利用されていないような感じがしているところであり,その対策もあわせてお伺いいたします。また,過去1年間の両駅の撤去活動による撤去の台数と,その引取率がわかればお知らせください。 ○副議長(山田保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 武蔵小杉駅,新丸子両駅周辺の放置自転車等についての再度のご質問でございますけれども,初めに武蔵小杉駅周辺の問題につきましては,現在自転車等の放置状況の実態調査を進めているところでございますが,ご指摘のとおり多少は自転車等の利用者が増加している傾向が見られます。このようなことから,駐車場の設置に向けまして努力をしているところでございますが,何分にも適地がございませんで非常に苦慮しているところでございます。現在南武線高架事業の資材置き場となっているマルエツ側の用地を利用いたしまして,70台程度でございますが,臨時駐車場として今年度中には開設をしたいと考えております。さらには,南武線の高架化を待って,高架下をお借りして駐車場を整備してまいりたい,このように考えております。  また,新丸子駅につきましては,東横線高架下に駐車場を設置してございますが,まだ100%ご利用をいただくまでには至っておりません。したがいまして,今後は街頭指導員による指導等を強化いたしまして,実効を上げていきますよう努力をしてまいりたいと考えております。次に平成元年度の撤去台数でございますが,武蔵小杉駅が3,482台,新丸子駅が886台となっており,引取率は全市平均でございますけれども66%となっているのが現状でございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 高巖君。 ◆27番(高巖 君) 最後に要望を申し上げて質問を終わりたいと思います。ご苦労はわかりますけれども,なお一層街頭指導等強化をしていただき,駅周辺の生活環境の良化を目指し努力していただくようお願いして,私の質問終わります。 ○副議長(山田保 君) 14番,大場正信君。 ◆14番(大場正信 君) 通告しました4点について質問を行いたいと思います。  初めに清掃局長でございますが,空き牛乳パックの回収体制の確立について,ごみ減量化と資源再利用を促進する立場で伺います。川崎市ごみ減量化大作戦の一環として,古紙等の回収に対して助成金制度を本年度より活用し着々成果を上げつつありますが,空き牛乳パックの再利用については,何回か議会で論議されながら回収体制が確立されておりません。市の公共施設を利用し,回収場所,ストックヤードを設置すべきと思いますが,見解を示してください。また,空き牛乳パックの再利用の一つの方策として,高齢者生きがい事業団や身障者作業所等への提供も可能と思いますが,考え方について伺います。  2つ目は,技監・都市整備局長と建築局長に駐車場問題について伺います。駐車場確保難と交通混雑解消策としてさまざまな提案がされ,論議がされておりましたが,抜本的な問題解決に至っていない現状であります。国において標準駐車場条例の一部改正がなされ地方に通達されておりますが,これを受け本市においても作業を進めてきたと思いますけれども,この条例制定の検討経緯と条例制定の見通しについて伺います。また,公共駐車場整備についてはどのように進んでいるのか,さらに,民間駐車場の設置誘導策等についてはどう考えているのか。さらに,民間駐車場設置事業者に対する融資や建設費等の一部助成策についてどう考えているか,見解をお聞かせください。  同じく建築局長でございますけれども,プレハブの自走式立体駐車場の問題ですけれども,建築基準法上の建築物か単なる工作物か,その扱いについて,国,地方自治体と業界が統一的基準づくりや建築確認等の是非をめぐり対立との報道がされております。この問題に対する国の動向と自治体に対しての指導指針等が示されたのか,伺います。また,この立体駐車場の構造上の判断基準と市の設置事業者に対する指導はどう行ってきたのか,伺います。  もう1点,建築局長に伺います。公共施設の雨水利用についてであります。恵みの雨をそのまま捨て去って下水に流すことをやめ,雨を水資源として利用する考えが定着してまいりました。中長期的には,雨水や排水利用を導入した節水型社会を築くことも不可欠とも言われておりますけれども,新たに建設する公共建築物に雨水利用設備を設置し,トイレの洗浄水や緑のための散水等に利用すべきと考えます。また,この点での他都市の実施状況と本市の考え方について,伺っておきたいと思います。  最後に土木局長に伺います。公共施設等のソーラー利用についてでございます。特に防災面の利用から土木局長に伺っておきたいと思いますけれども,地球環境を守るためにクリーンな太陽光エネルギーの利用が研究されておりまして,光から電気への変換効率も数%から10数%へと向上しております。太陽電池も技術の進歩によって実用段階にあるとのことでございますけれども,技術の先進都市としてソーラー利用の開発や普及を図るべきと考えます。他都市においてもさまざまな取り組みが行われているようですが,本市においても防災対策の点から,災害時の停電にその機能を発揮する地区及び広域避難場所の表示灯やそこに至る誘導灯,また災害時の各種防災情報を流すパネル表示盤への活用など,導入を考慮すべきと考えますが,これまでの採用例があれば明らかにしていただきたいと思いますし,また,今後の取り組みについても見解を伺っておきたいと思います。以上です。 ○副議長(山田保 君) 清掃局長。 ◎清掃局長(佐谷昌治 君) 牛乳パックの回収に際しまして,市の公共地設をストックヤードとしてということのご質問でございますが,午乳パックの回収をしております市民団体の皆さんから,ストックヤードの提供等についてご要望が出されております。既に関係局と協議を行いまして,各施設の状況,こういう問題につきまして現在市民団体の皆様の方と協議を行っているところでございます。それから,牛乳パックの再利用の具体的な方策についてのご質問でございますが,牛乳パックは大変良質なパルプを使用しておりまして,手すきはがき等の製作が可能でございますが,これらの再生事業にご提案の高齢者生きがい事業団,それから障害者地域作業所とのかかわりにつきましては関係局に相談をしてまいりたいと,こういうふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 技監・都市整備局長。 ◎技監・都市整備局長(西山節雄 君) 駐車場の問題についての幾つかのご質問でございますが,まず附置義務駐車場の条例の検討の経緯ということでございますが,駐車問題を総合的に取り組むため庁内に関係局から成る駐車問題対策会議を設け検討を進めておりまして,この中でも必要な調査を行っておるところでございます。また,条例の制定の見通しにつきましては,今後調査結果など踏まえまして,この駐車問題対策会議での考え方をまとめ,早期に対応してまいりたいと考えてございます。  次に,公共駐車場整備の取り組みと民間駐車場の誘導策についてのお尋ねでございますが,昨年度,都心部の川崎駅周辺駐車場整備地区及びその周辺地区の駐車実態調査を行いましたが,この調査結果を踏まえまして今年度は駐車場整備計画の策定を予定しておるところでございます。また,民間駐車場の誘導策につきましては,近年の都市部の地価高騰などによりましてますます民間駐車場の整備が厳しいものがあるかと思われますので,今後は融資制度の強化や税制の改正等,民間駐車場整備のための環境を整える必要があるかと考えてございます。したがいまして,今後民間駐車場育成の観点から,国等の動向をも見定めながら,融資制度や補助制度等の助成策につきましても駐車問題対策会議の中で検討をしていく必要があろうと考えてございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 自走式立体駐車場に対する国の考え方と市の対応についてのご質問でございますが,建設省の見解といたしましては,特定行政庁からの照会に対する回答という形で,建築基準法第2条第1号に規定する建築物に該当するものと明確に示されております。このことから立体駐車場につきましては,建築基準法第48条の規定によりまして,独立した形態では第1種住居専用地域内に建築することはできないことになります。また,第2種住居専用地域や住居地域に対しましても50平方メートルを超えるものは建築することができないなど,建築基準法の規定が適用されることになります。したがいまして,現在市内でその建設を希望する建築主やメーカーの方々には,建築基準法が適用されることを説明しまして協力を求めているところでございます。また,既に建設されているものにつきましては,その是正を求め,指導を行っているところでございます。  次に,公共建築物の雨水利用についてのご質問でございますが,現在,水事情対策などから雨水利用施設を設置しております政令指定都市は,東京都で57施設,横浜市で2施設,名古屋市で1施設,北九州市で1施設の,合計4都市61施設となっております。次に導入についてでございますが,建物の屋根に降った雨水を貯留して省資源や治水対策の観点から,便所の洗浄水,グラウンド,庭園の散水用水などに利用することが考えられますが,有効利用するための技術的,経済的な問題も多々ございますので,現在実施している他都市の状況を調査いたしまして研究してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 災害時に活用いたします防災施設などへのソーラーシステムの導入についてのご質問でございますが,本市の場合,防災コミュニティ基地のシンボルマークに夜間照明のためソーラーシステムを取り入れております。しかし,ご指摘の避難誘導標識等への活用につきましては,明るさ,あるいは経済性あるいは耐用年数,それから維持管理面などの問題がまだ多く残されております。しかしながら,省エネルギー対策の立場を踏まえまして,災害時の効果的な防災対策に活用できるよう今後の研究課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 大場正信君。 ◆14番(大場正信 君) 清掃局長に再度伺いますけれども,牛乳パックの回収事業ですけれども,市民の関心も非常に高まってきておるわけですし,また,ごみ減量化大作戦の一つの方法としてもこの辺の,市民の間に,またその運動を行っている市民団体にいかにこの運動が促進できるか,局の立場から手助けしていくということも非常に大事だと思いますけれども,いずれにしましても,市民が手軽に実践できるような方法を,またあるいは場所が,その辺の場所の提供等も含めた中でこの事業を進めていくことも大切だというふうに思いますけれども,この辺のストックヤードの場所をどの程度考えていくのか,この辺がポイントになってくるかと思いますが,その辺の関係と収集日,収集時間等についてもですね,市民が利用しやすいような場所と収集日と時間等についてどういうふうに考えているのか,その辺の時期等も含めまして伺っておきたいと思います。  それから附置義務駐車場の問題で技監・都市整備局長ですけれども,内容はわかりました。いずれにしましても,この附置義務駐車場については平成3年度を想定してそのための準備を今進めているようですけれども,その中でのいろんな検討は当然されるというふうに思いますし,できるだけ早い時期にこの条例制定ができますように要望をしておきたいと思います。また,融資,助成策等についても同時期な形で,条例制定と合わせた形でこの制度の創設も検討するように,ぜひこの点については要望して終わっておきたいと思います。  それから建築局長,立体駐車場の問題ですけれども,今そういうことで,その建築基準法第48条にのっとった適正な指導というのはそのとおりだと思いますけれども,こういう状況で附置義務駐車場については明年度期待できるということがございますし,例えば独立した駐車場をどういうふうに住宅地域に設けていくかということで今いろんな論議がされているわけでございますけれども,答弁にもありましたように,それぞれの建築基準法上の制約がありまして,1種,2種,それから住居地域については機械式なりこういう自走式の駐車場はできないと。また,平面式の駐車場についてもその面積に規制があるというようなことが今答弁でわかったわけですけれども,この辺の問題なんですけれども,この建築基準法第48条の例外規定といいますか,こういう形での検討ができないかですね。例えばこの48条の例外規定というのは,例えば良好な住居の環境を害するおそれがないということと,それから公益上やむを得ない場合に限り建設を認めているというふうなケースもあるように聞いているわけですけれども,本市においても過去にそういう例が,大規模団地の中に駐車場をつくるということで認めたケースがあるようですけれども,こういう青空駐車あるいは来年度に向けての道交法なり自動車保管場所の問題等で,軽自動車にも車庫の設置が義務づけられるというようなことから,こういう附置義務駐車場は駐車場として整備をしていくということと,こういう住宅地域にあっての独立した駐車場の設置に対する考え方,この辺がこういう48条例外規定の運用上の問題として緩和策ですね,この辺のことは国の指導なり考え方もあると思いますけれども,本市独自のこの基準づくりを検討する時期に来ているのではないかというふうに思いますけれども,この辺どういうふうに考えていくのか,伺っておきたいと思います。  公共施設の雨水利用についてでございますけれども,国でこの面の構想なり制度が考えられておりまして,例えばアーバンオアシス構想というようなことが言われておりまして,これの採用によって,ご存じのように東京墨田区の両国の国技館に雨水利用施設が完了したわけでございますし,また,東京の墨田区もこの面での公共施設への導入を積極的に展開を今行っているように報告をされておりますけれども,まあ墨田区だけでも13施設,東京が先ほどの答弁では57施設があったわけですけれども,この墨田区だけでも13施設に導入をして効果を上げているということがあります。  また,この墨田区で1つの例としては,ある児童館に設置した雨水利用システム,この63年度のデータの集計では雑用水の雨水への占める率,その結果では88%を超えているというんですね。また,降雨量の多い4月から9月にかけては100%雨水で賄うことができるというふうに,これは結果としてあらわれているわけですけれども,そういう例もあるということ。それから横浜市の例でも,水洗トイレの使用時で,1施設当たり30%の上水の節約が可能となる試算が報告をされているわけでございます。また,設置費もそんなに高額ではありませんで,1施設1,000万円というふうな計算がされているわけでございます。  こういうふうにことしの雨状況を見ましても大変心配された時期があったわけですけれども,いつまでも水源地の良好な維持といいますか,水源地の水の確保ということが川崎市の場合はまだまだ安心という面もありますけれども,こういうふうな形でのいろんな雨水利用を考えている都市が多く出てきたわけでございます。そういうことで雑用水なり防災用水あるいは都市の洪水の抑制策というような観点から,この辺の効用のある積極的な対応を本市においてもやはりすべきではないかというふうに考えておりますけれども,この辺どういうふうに考えていくのかですね,再度お聞かせいただきたいと思います。  土木局長ですが,これは要望で終わっておきたいと思いますが,ソーラーシステムの公共建築物に対する利用ですけれども,新しい提案でありますのでぜひ検討をしていただきたいと思うんですね。また,こういうことでいろんなことがこのソーラーシステムについては言われておりますけれども,災害発生時に停電はしないということもありますし,燃料の補給や危険物の貯蔵が不要ということもあります。また,維持管理についてもメンテナンスが不要ということもありますし,規模が自由に選択できると。また,送電設備がないためにその土地の有効利用が可能というふうな大きなメリットがあることは言われているわけでございます。そういうことで,地震の問題も近年また騒がれておりまして,直下型地震40%が心配をされているわけでございます。70年周期型に対しての恐らく近年来るであろうという予測が40%という高率であるわけでございます。こういうような近々にというふうな形にはならないと思いますけれども,こういう災害時に市民が必要とする避難誘導あるいは各種の情報を確実に伝達できるようなソーラーシステムの導入というのがやはりしかるべきではないかというふうに考えておりますので,今後の対応をお願いして,この点については要望で終わっておきたいと思います。以上です。 ○副議長(山田保 君) 清掃局長。 ◎清掃局長(佐谷昌治 君) 牛乳パックにつきましての再度のご質問でございますけれども,初めにストックヤードの実現の見通しにつきましてでございますけれども,施設によりましていろいろな事情がございますけれども,可能なところから早急に,つまり年度内に実施してまいりたいと,こういうふうな考え方を持っております。次に回収時間の問題もございますが,ご指摘のとおり施設の開設時間等の関係もございますので,現在それらにつきまして関係団体の皆様と市民団体の皆様と協議をしているところでございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 立体駐車場についての再度のご質問でございますが,モータリゼーションの社会を迎えまして建設省におきましては,先生ご指摘の48条のただし書き,こういうようなことも考えてのことと思いますが,住居系地域の環境を害さない範囲内で許可の指針や技術的基準を年内に定めたいと,このように伺っております。また,本市といたしましても,駐車場の必要性がますます増大しているとの認識のもとに,建設省との連携を図りながらこの問題に取り組んでまいりたいと考えております。  また,雨水利用についてでございますが,安全衛生面や維持管理などの技術的な問題,経済性などのいろいろな問題もございますが,いずれにいたしましても,ご趣旨を踏まえまして他都市の状況を調査し研究してまいりたいと,かように考えております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 大場正信君。 ◆14番(大場正信 君) 清掃局長,わかりました。できるだけ,今個人が捨てている牛乳パックをどういうふうに回収の方へ結びつけていくか,また,市民団体がやっている回収運動にどういうふうに参加をさせていくかということが非常に大事になってくるのではないかというふうに思いますし,そういうことでストックヤードの問題も年度内実施の方向で検討をしていくということでございますので,期待をしておきたいと思いますけれども,これに対するいろんな市民に対する広報活動ですね,情報の収集なり情報提供,こういったものも十分にその中で検討をしていただきたいと思いますし,また,そのストックヤードの表示方法といいますか,設置場所の明示といいますか,その辺も十分検討の中で考えていただきまして,早期実施に対しての期待をして,この点については終わっておきたいと思います。  それから駐車場問題ですけれども,そういうことで国の方向を見定めながら市としてもこういう運用を検討していきたいということですけれども,その辺でいいかなと思いますが,1つは,いろんな今建築基準法の建ぺい率あるいは容積率の緩和の特例措置を検討している市も出てきているように聞いております。また,お隣の横浜市では建築確認申請の段階で駐車場対策としての事前協議システムですね,これらの問題もやられているように聞いております。また横須賀では,ビル,マンションを建てる場合の戸数分の駐車場設置,これらも検討をされているように聞いております。そういうことでぜひ附置義務駐車場は駐車場としての整備を図ると同時に,独立した住居地域における問題解消のためにぜひこの辺の協議を積極的に行っていただきたい。これは要望で終わっておきたいと思います。
     それから雨水の利用の問題ですけれども,これも新たな提案で即実行というふうにはならないと思いますけれども,こういうふうな形でさまざまな雨水利用に対する効用が,これは専門家だけではなくて我々市民から見た場合でも何とか利用できないのかなというのがその実感ではないかなというふうに思います。ぜひこの辺も積極的な対応を期待して,質問を終わっておきたいと思います。 ○副議長(山田保 君) 1番,飯塚双葉君。 ◆1番(飯塚双葉 君) 初めに環境保全局長に,大師公園の整備についてお伺いします。大師公園は5ヵ年計画で整備され,今年度は最終年度となりましたが,最終年度の事業についてお示しをいただきたいと思います。この間に整備によりまして公園周辺の樹木が伐採をされ,森のようだった緑が少なくなったと地域住民から意見が出されております。緑化は環境を守る上からも重要だと思いますが,見解をお伺いします。次に大師公園では障害者トイレが設置をされまして,体の不自由な人やお年寄りも安心して公園でくつろげると,大変好評です。このトイレの維持管理,清掃はどのようにして行われているのか,お伺いをします。次に公園駐車場ですが,大変きれいに整備をされましたが,管理状況がどのようになっているのか,お伺いします。  次は,多摩川の河川敷,味の素裏にあります野球場の整備についてお伺いをします。今年度の整備計画はいつごろまでにどのような方法で整備をされるのか,お示しをいただきたいと思います。今後の整備計画についてもお願いをします。  次は衛生局長に,老人性白内障についてお伺いします。白内障は中高年齢者に多いと言われておりますが,何歳ぐらいからあらわれて,どのくらいの人口比率で罹患しているのか,主な症状などについてお示しをいただきたいと思います。また,治療についてはどのような方法か,どんな治療が有効なのか,そういうことについてお答えください。  次は民生局長に,同じく老人性白内障の問題ですが,治療助成施策についてです。多くの高齢者が現在白内障の治療を受けております。まあ手術が有効だということを言われておりますけれども,治療費の助成内容についてお示しいただきたいと思います。また,眼内レンズ――人工水晶体の移植手術が普及をしており,多くの人が移植手術を希望しながらも健康保険の適用を受けていないために手術ができない,こういう人がたくさんおります。自己負担はどのくらいかかっているのか,お伺いをします。  次も民生局長にお願いをします。最近アトピー性皮膚炎が増加をして,保健所での乳幼児健康診査の結果で,3ヵ月の健診では12.5%,1歳半では7.1%,3歳児で4.5%が湿疹がある,こういう診断がされております。そこで公立保育園におけるアトピー性皮膚炎の園児がどのくらいいるのか,お伺いします。食べ物によるアレルギーが問題になっておりますが,給食についてはどのように対応されておりますか,お尋ねします。医療機関や保健所などの連携についても教えてください。  最後は教育長に,中学校給食についてお伺いをします。中学校でも給食を実施してほしいと,共働きのお母さん方から強い要望が出されております。母子家庭,父子家庭の実態調査,これ市の民生局で行った実態調査のまとめの中に市に対する要望の中,学校に対しては中学校でも給食を始めてほしい,こういう内容が示されております。中学校給食に対する今までの取り組みはどのように進められたのでしょうか,実施に向けての努力などをお伺いをします。以上です。 ○副議長(山田保 君) 環境保全局長。 ◎環境保全局長(深瀬松雄 君) 大師公園の整備についてのご質問でございますが,大師公園の整備につきましては,平成2年度を最終年度といたしまして一応の整備を完了するものでございます。次に公園樹木についてのご質問でございますが,公園整備に伴い,既存樹木の剪定,移植などを行った経緯から一見して緑の量が少なくなったように感ぜられますが,今年度は新たに質量ともに効果のある,クス,メタセコイア,アキニレなどの樹種を積極的に植栽してまいりたいと存じます。したがいまして,3年から5年後にはほぼ計画どおりの緑が回復するものと考えております。  次に,大師公園内のトイレと駐車場の維持管理についてのご質問でございますが,大師公園内のトイレの維持管理についてでございますが,清掃など通常の維持管理につきましては清掃局で行っており,その清掃回数といたしましては,おおむね毎日午前,午後の2回行っております。また,建物の補修など施設の保守管理につきましては環境保全局が行っておるところでございます。次に駐車場の管理でございますが,現在公園事務所の職員により,出入り口を朝開錠し,夕方施錠を行っております。なお,夜間の有料施設利用者につきましては,ナイター終了時まで開錠しております。  次に,多摩川河川敷野球場等の整備についてのご質問でございますが,鈴木町地区の整備につきましては昭和61年度から平成元年度末までで整備を完了しておるところでございます。中瀬地区の整備についてでございますが,本年度は盛り土整地を行い,野球場及び広場を整備する計画となっております。なお,明年度以降につきましても引き続き整備を行ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 衛生局長。 ◎衛生局長(井澤方宏 君) 老人性白内障についての幾つかのご質問でございますが,老人性の白内障と申しますのは,一般に年齢とともに水晶体――目の玉のレンズが次第に濁って――混濁してくるものを言いまして,厚生省の患者調査の報告によりますと,全国の白内障の患者さんは昭和62年で約107万人いるものと推定されております。年齢的には40歳台からあらわれ始めまして60歳台以降に最も多くなりまして,その主な症状は見えにくい――視力障害が挙げられます。また,治療方法につきましては,視力の程度により,初めのうちは目につける点眼薬などによる治療もございますが,視力がだんだん低下して視力障害が著しい場合には手術によりまして目の水晶体を取り出す――摘出する方法がとられております。手術をした後の矯正といたしましては眼鏡をつけるとかコンタクトレンズをつけるとかがございますが,現在,先ほどお話にございました眼内レンズ――人工水晶体を装着する方法が主流を占めているようでございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 同じく老人性白内障についてのご質問でございますが,老人性白内障は手術費支給事業におきまして,非課税世帯に属する65歳,66歳の方には,手術費のほかに,コンタクトレンズなどの特殊眼鏡代,それから付き添い看護料及び移送費を,また67歳以上の方には特殊眼鏡代を助成いたしております。次に眼内レンズ,いわゆる人工水晶体の埋め込みにつきまして,自由診療の範囲であるため医療機関によりまして差がございますが,8万円から13万円程度の費用が必要であると伺っております。全額自己負担をしていただいているのが現状でございます。  次に,公立保育園に入所しているアトピー性皮膚炎の児童数等についてのご質問でございますが,アトピー性皮膚炎の診断を受けている児童数は,平成2年9月30日現在128名でございます。次に給食の対応についてでございますが,保護者の要望がある場合,主治医の診断書,指示書に基づきまして可能な限り除去食を実施するよう努めているところでございます。また,医療機関等との連携につきましては,市医師会保育園医部会から主治医の意向を尊重するよう指導されておりますので,必要に応じ主治医の指導をお願いしているところでございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 教育長。 ◎教育長(池田輝夫 君) 中学校給食についてのご質問でございますが,学校給食は教育活動の一環として,正しい食生活,栄養の改善,好ましい人間関係などについて学習することをねらいとして実施しておるところでございます。中学校の給食につきましては,以前に中学校完全給食調査委員会で検討した経過がございます。その中で単独調理方式あるいは給食センター方式,その他の方式を想定し,さまざまな角度から検討いたしましたが,単独調理方式とした場合には,本市の中学校の校地が非常に狭いために給食室の建設が困難であり,またもう1つの他方,給食センター方式とした場合には,用地確保の問題あるいは配送に伴う問題あるいは食に対する嗜好の問題,財政負担の問題などがございました。今日におきましても依然として同様の状況にございますので,中学校給食の実施は非常に難しいものと考えておるところでございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 飯塚双葉君。 ◆1番(飯塚双葉 君) それでは環境保全局長に,多摩川河川敷の整備はわかりました。早急に対応をお願いします。大師公園のトイレの清掃は毎日午前と午後の2回清掃されているということで,比較的きれいに管理がされております。ほかの公園にも特に新しいトイレが設置をされておりますが,中が汚いというそういう市民からの苦情もありますので,よろしく対応をお願いしたいと思います。  大師公園の整備についてでありますが,既に芝生広場ができ,その周りにせせらぎが流れ,大変すばらしい風情とともに,ことしの夏は子供たちが噴水に入って水遊びをする,それから親子連れでこのせせらぎの中に入って遊んでいる。市民各層の人たちが憩いの場にして,大変好評な公園となっております。そこでお伺いしますが,残された整備内容と場所についてお伺いをします。そして5ヵ年計画の整備事業,まあ今年度で完成をするということですので,完成にふさわしい公園にしていただくために,公園の中心部に芸術的なもの,まあ彫刻,こういったものを設置をしていただいたらどうかというふうに考えますがいかがでしょうか,お伺いをします。  次は民生局長にです。人工水晶体の助成の問題ですけれども,白内障の治療では現在この人工水晶体の移植手術が普及をしており,自己負担も約8万から13万円かかるということで,手術対象者が,60歳以上が大変多く病気にかかっているということですので高齢者が多い。そして年金生活者には費用負担が大変になるというふうに思います。健康保険の適用を国に働きかけていると思いますけれども,その取り組みの内容についてお伺いをします。それとあわせて,本市におきましても人工水晶体移植手術者に対する費用の一部を助成すべきだと思いますが,お考えをお伺いします。  次も民生局長です。アトピー性皮膚炎の園児の扱いについてですが,主治医の指示によってアレルギー反応の食べ物を除去をした給食をされているということですが,栄養士のいない保育園への対応はどのようにされておりますか,お伺いします。アレルギー性の反応がある食べ物を除去をする,除去食給食をつくるのは大変手間がかかると思いますが,調理員さんの負担になっているのではないかと思います。体制はどうなっていますか,お伺いをします。また,主治医と保育園,父母との話し合いの場も必要ではないかと思いますけれども,現在までの取り組みの状況も教えてください。  教育長に,中学校給食についてですが,今お答えをいただきましたように,中学校の給食というのも教育活動の一環として,正しい食生活や好ましい人間関係をつくる学習の場としているという,この必要性は認めていただいておりますけれども,用地の確保や設備的なこと,財政的な問題などで実施をするというところが大変困難だという問題になっております。しかし中学校給食実施の要望は特に多く出されております。勤務の都合で弁当がつくれないお母さんは,昼食に間に合うようにということで子供さんのげた箱に弁当を届けている,そういうお母さんの苦労もあります。それからお昼代をお金で渡して,まあ非行につながるんではないかと心配している父母もおります。このような父母の実態や要望の調査活動を実施をしていただけたらと思いますが,お伺いをします。また,生徒数が少なくなった空き教室などの利用などの検討もしてはと思いますけれども,いかがでしょうか。以上です。 ○副議長(山田保 君) 環境保全局長。 ◎環境保全局長(深瀬松雄 君) 大師公園の整備についての再度のご質問でございますが,本年度の整備内容につきましては,少年野球場の全面改修のほか,緑陰広場,くつろぎ広場及びわんぱく広場を整備する計画でございます。その他の施設といたしましては,外周の道路整備と連動させまして,公園内外周にコミュニティ道路をインターロッキング舗装で整備してまいります。このほか,展望台の整備及び木製遊具なども計画してまいります。また,新たに再生しました大師公園にふさわしいシンボルといたしまして,大師公園正面入り口には斬新なデザインのモニュメントを設置するほか,展望台周辺にブロンズ像を設置するなどして,よりよい公園として整備を進めてまいりたいと存じます。以上です。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 人工水晶体にかかわる費用助成についてのご質問でございますが,人工水晶体につきましては特殊眼鏡により十分対応が可能であるとされているために,健康保険の適用外でございますが,医療機関におきまして人工水晶体の埋め込みによる治療が大変ふえてきております現状から,これらの健康保険適用につきまして国に対して働きかけるとともに,本市単独事業としての適用につきまして,他都市の状況等を見ながら今後検討してまいりたいと存じます。  次に,アトピー性皮膚炎の児童についての再度のご質問でございますが,栄養士の配置されていない保育園につきましては,献立表を配布するときに,保育課の栄養士がそれぞれの児童に必要な対応の指導をしております。次に,調理の体制でございますが,調理員のほかパート職員を配置しておりますので,除去食の調理につきましてもこの体制の中で対応しております。それから,主治医と保育園,保護者との話し合いの場についてでございますが,現在も必要に応じて十分な話し合いができるよう努力しておりますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 教育長。 ◎教育長(池田輝夫 君) 中学校給食についての調査などについてのご質問でございますが,父母への調査やあるいは余裕教室の利用につきましては,今後の研究課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 飯塚双葉君。 ◆1番(飯塚双葉 君) 環境保全局長へ,大師公園は今年度で改修は終了して,公園周辺の道路も整備をされ,展望台周辺にブロンズ像を設置をしていただけるということです。市民の親しみのある公園と同時に,格調高い公園に整備されるということですので,期待をしておきます。  教育長さんにですが,中学校の給食についてですが,実施に向けては物理的に困難な問題であるということは私もよくわかります。そういう立場で,今すぐに実施に向けて取り組むということよりも何らかの検討ができないものかということ,そのように思っております。他都市の状況,特に最近テレビで放映されておりましたけれども,松戸市では中学校給食に生徒みずからがメニューを選択できるようにして,まあ洋食や和食,お弁当,こういうものでバラエティーに富んだ給食を実施をしているということが報道されておりました。こういうことが,先ほど教育長さんも最初にお答えしていただいた教育活動の一環として,正しい食生活や学習の場になるのではないかというふうに思います。近くこの松戸市も視察をされるということですので,これらも含めてぜひ調査活動など一歩踏み出す,そういう取り組みをしていただきたいと思います。要望しておきます。  アトピー性皮膚炎について,民生局長さん,今後ますますアレルギー性疾患というのは増加をするのではないかと思いますので,保育園での対応も大変だと思いますが,家庭と園との連携を強めて取り組んでくださいますようお願いをしておきます。  白内障の問題についてですが,もう1度お伺いをします。本市単独事業の適用については他都市を見ながら検討するということですが,1回手術をしますと,先ほども申し上げましたように10万円以上の費用がかかるわけです。生活保護世帯の方や――まあ高齢者も大変ですが,生活保護世帯の方から,この白内障の移植手術を受けることが大変厳しい状況にあるので,市の方に相談があるんではないかと思いますが,どのくらい相談があったかをお示しいただきたいと思います。生活保護世帯に対しての助成については今全国的にも検討をされていると伺っておりますけれども,どのような内容で検討がされているのか,また,前進したところがありましたらお答えをいただきたいと思います。以上です。 ○副議長(山田保 君) 民生局長。 ◎民生局長(川崎信治 君) 白内障についての重ねてのご質問でございますが,生活保護世帯からの白内障についての相談は,平成元年度29件でございました。他都市の状況でございますが,人工水晶体の承認に関しまして,本市のほか東京都,名古屋市等が国に対して要望書を提出しているところでございます。現時点では単独で助成している都市はございません。しかし,名古屋市では現在独自の取り組みを検討していると聞いております。本市といたしましては,引き続き国に対して積極的に要望するとともに,他都市の状況を見ながら今後検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 飯塚双葉君。 ◆1番(飯塚双葉 君) それでは最後ですが民生局長さんへ,白内障の人工水晶体の移植についてですが,政令市の中では既に高齢者に対しては名古屋市が助成をしております。生活保護世帯も来年4月から実施に踏み切るということになっていると聞いております。眼科学会や医療機関でもこの移植手術がもう主流をなしていると聞いておりますので,国における健康保険の適用の実現が待たれるわけですけれども,本市としても独自の助成に踏み切ることが,国の健保適用を促進させることにつながるのではないかと思います。今後検討されるということですので,積極的な検討を期待をしておきます。終わります。 ○副議長(山田保 君) 11番,小泉昭男君。 ◆11番(小泉昭男 君) それでは,さきに通告をしておきました2点について,お伺いをいたします。  第1点でございますけれども,区政推進事業についてでありますが,本市は政令指定都市であるがために人口規模も大きく,当然予算規模も大きいわけであります。市内7区,各区におきます市民ニーズも複雑多様化している現在,市政を円滑に運営していくためには,各区における独自な発想による区政推進事業が必要であることは論をまたないところでございますが,国におきまして,都道府県及び市町村にふるさと創生資金1億円が配られたことはご案内のとおりでございますが,全国至るところで村起こし,町起こしのニュースが報道されました。各地による独自なアイデアによってふるさと創生が行われたことは記憶に新しいところであります。本市においては,本年春区政推進費として各区に3,000万が予算化されました。現在は各区の区民代表によるアイデアの持ち寄りによりまして,区政推進会議の中でその資金の運用と事業を決定し,区政活性化のための事業展開がされているわけであります。  ここでお伺いをいたしますが,本市7区の各事業内容とその執行状況及び各区の要望について詳細にご説明をいただきたく,お願いをいたします。また,他都市の状況についても,あわせてお伺いをしておきます。  第2点目でありますが,経済局長にお尋ねをいたします。本市の人口は117万を超えた現在でございます。食料品等生活必需品の供給基地といたしまして,南部,北部の両市場はさらに重要な施設であり,より円滑な運営が要求されることになっているわけでございますが,東京都では神田市場の廃止に伴い昨年5月に大田市場青果部が開場,その後同年9月に水産部門の開場,そして本年9月には花卉の部門が開場しました。現在では3部門すべてが営業を開始したわけであります。本市は大田市場に最も近い位置にありますので,直接影響が出ているのではなかろうかと思いますが,この点についてお伺いをいたします。以上です。 ○副議長(山田保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 区政推進事業の執行状況と今後の対応等についてのご質問でございますが,区政推進事業は今年度初めて実施する事業でございます。各区一律3,000万円として予算を配分をいたしました。各区におきましては,新たに制定した区政推進事業実施要綱に基づきまして,事業計画を作成いたしました。現在町づくりプラン等策定事業,これが1つでございまして,物づくり事業,これも1つの事業,イベント事業,この3本柱を中心に現在展開をしているところでございます。既に麻生区におきましては,麻生音楽祭―90,川崎区ではセーフティタウンかわさき―90・交通安全フェアなどが実施されております。さらに現在予定している事業といたしましては,幸区ではさいわいふれあい空中展望,中原区では青少年吹奏楽コンサート,高津区では高津市民音楽祭,宮前区では電光総合案内盤の設置,そして多摩区ではミニ水族館の開設など,それぞれ事業を進めているところでございます。  次に,今後の対応についてでございますが,区民意識調査などを実施いたしまして,区民の方々の意向を反映させ,さらに区政推進の会議に諮りまして,各区それぞれ独自の事業計画を策定してまいりたいと存じます。  次に,他の指定都市の状況でございますが,本市の区政推進事業と同様の趣旨で区の特性を生かすため,区長の自由裁量で事業を行っている主な都市は,札幌,横浜,神戸などがございます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 経済局長。 ◎経済局長(山口茂 君) 東京大田市場の開場に伴います影響についてのご質問でございますが,まず北部市場でございますが,青果部門で買参人の移動はありませんが,量販店1社が大田市場へ移行されたと聞いております。また,水産部門では全く影響は今のところ出てございません。次に花卉部門でございますが,東京都内の市場を利用されていた方々が都内の交通渋滞,巨大市場になじまないなどの理由で北部市場で仕入れをされており,花卉部門では大きく伸びておるのが現状でございます。また南部市場についてでございますが,当初大田市場開場の影響が懸念されましたが,青果部,水産部の両業者は大田市場への移動がなく,影響も今のところございません。また,花卉部門につきましても青果部,水産部と同様,現在のところ影響はございません。また北部市場と同様に交通の便,品物の販売単位等の理由から,本市場を利用される方が多くなっております。今後もこのような傾向が見受けられるものと考えております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 小泉昭男君。 ◆11番(小泉昭男 君) 再度お尋ねをいたします。区政推進事業でありますが,答弁によりますと,各区において既に積極的な対応がなされまして,各区に割り当てられた3,000万の予算も効果的に使用されているとのことでありますので,本事業の目的であります区政活性化に大きな弾みがつくものと期待をするところでございます。全国には約3,300の市町村があると言われておりまして,その中で政令指定都市は本市を含め11市であります。既に同様の事業を展開している都市は札幌,横浜,神戸市とのことでありますが,ここで再度お尋ねをさせていただきます。  本市としては今後この事業を継続していく考えがあるのか,また,予算については区によっては3,000万では少なくて,区独特のアイデアを生かせないとの意見もあると仄聞しておりますが,この点については,当局としてどのようにお考えになっているのかも伺います。なお,事業内容については,各区の創意工夫によりまして第1回目とは思えないほどの事業を計画,実施されている区もありまして,今後に期待をするところでございます。当局としてはどのような事業を展開してもらいたいか,そういうお考えがありましたら,その点についてもお伺いをいたします。  次に市場関係でございますが,南部,北部市場についてでありますが,答弁によりますと,現段階では両市場とも大田市場からの直接的な影響はない。逆に花卉部門ではプラスになっていると,このような方向でありますので,ますます多様化する市民ニーズの中で,より新鮮な青果物,魚などの食料品が要求されていくことはご承知のとおりでございます。ゆえに,さらに安定的な供給を図るためにも,両市場の施設と内容の充実が必要であると考えるところでございます。南部市場については開場以来30年余を経過している。このようなために施設の老朽化も激しく,さらには駐車場も狭く,以前から市場利用者及び関係者から再整備を望む声が上がっていた。そのために,本市としてはより効率的な利用のしやすい南部市場を目指しまして,整備計画が進められてきたわけでありますが,この整備計画について現在どのように進んでいるのか,お示しをいただきたいと存じます。  また,北部市場についてでございますけれども,昭和57年の7月に開場以来既に8年が経過しておりまして,2年後には開場10周年を迎えることになります。生鮮食品市場は鮮度を重視するだけに事実上複雑な業界でありまして,業界筋では市場の苦しみ10年と言われまして,開場から10年で方向づけができれば最良であると,このようにも言われておりました。しかし現状の北部市場を拝見する限りでは,既に商圏もほぼ確保されました。他市場とのバランスについても申し分ないような段階に入っているとの評価が業界ではなされていると伺っております。これはとりわけ本市の市場管理がスムーズに実施されまして,市場内におけるトラブル等を未然に防ぎ,徹底した情報収集と職員の機敏な対応が功を奏したものと高く評価をいたすところでございます。今後とも市民からの期待が集中しようかと思いますが,今後の取り組みについて再度お伺いをいたします。以上です。 ○副議長(山田保 君) 深瀬助役。 ◎助役(深瀬幹男 君) 区政推進事業についての再度のご質問でございますが,先ほど申し上げましたこの事業は,区役所機能の拡充の一環といたしまして,区の特性を生かしながら,区の創意工夫によって実施するものでございます。区域の活性化と連帯意識の醸成を図りまして,自主性をさらに高めていくため,今後も引き続き継続をして実施をしてまいりたいと,このように考えております。  次に,今後における区政推進事業の規模についてでございますが,各区で独自に策定した事業計画をもとに,関係局とも協議しながら,予算化をしてまいりたいと考えております。また,展開すべき事業の内容についてでございますが,区が独自に執行するというものでございますので,できるだけ尊重する方針でまいりたいと考えております。将来あるべき区のハード面,ソフト面についての調査研究事業や,さらには区づくりプラン策定事業などが課題ではなかろうかと考えております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 経済局長。 ◎経済局長(山口茂 君) 南北市場の施設整備についてのご質問でございますが,まず南部市場についてでございますが,本市場は中央卸売市場として昭和32年に開設いたしまして,既に33年が経過しているところでございます。現在まで市場の整備につきましては必要に応じ改良,改築を重ねているところでございますが,施設の老朽化が激しく,その都度対応をしているところでございます。再整備につきましては,今年度は整備事業の基礎的な調査といたしまして,市場の現況用地測量を実施しているところでございます。また,市場利用業者で構成する整備推進委員会を窓口として,必要施設の内容,規模等について,青果,水産,花卉,関連の各部門ごとに現在協議を行っておるところでございます。今後はこの協議会の結果を踏まえながら,再整備に向けて積極的に推進してまいりたいと考えております。一方,市場の各部門において,販売促進や顧客の誘致等を行っておりますが,今後もこれらの事業を推進し,市場の活性化に努めてまいりたいと考えております。  次に北部市場でございますが,北部市場の今後の整備計画でございますが,青果部門につきましては,生産物の流通の変化に伴っての市場整備が要求されておりますので,低温卸売場の設置計画を進め,将来的には加工施設も検討しているところでございます。また,水産部門につきましては卸売場が狭隘のため,配送センターを含めての拡充等の計画を進めてまいりたいと考えております。さらに施設が8年も経過し,一部改善改修する施設もございますので,順次進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 小泉昭男君。 ◆11番(小泉昭男 君) 順序がちょっと逆になりますけれども,先に経済局長さんに要望申し上げたいと存じます。南部,北部両市場についてでありますが,要望を申し上げさせていただきます。現在南部市場については33年も経過している,このようなために施設の老朽化が激しい,市場内の施設の配置についてもスピードを要求される最近のニーズに合わない,このような状況下にある,このようなことでございますので,至急改築をする必要があると思いますので,このことを強力に推進をいただきたいと存じます。  なお,最近は市場周辺に,一般市民の方々が新鮮な材料をふんだんに使った料理を食べられる,このようなグルメ通り的な発想を持ってつくられる市場も出ているそうでございますので,このようなことも検討すべきではなかろうか,このように思います。これは特に市場の中に持ち込みますと大変問題になりますので,その辺のところもあわせてご検討いただければと思います。南部市場の整備を早急に実現されるためには,各界のいろいろなご意見を集約すべきであると思いますが,大変なお仕事だと思いますけれども,早急に進めていただきたいと存じます。  北部市場でありますけれども,開場から8年を経過しまして,施設の利用頻度も大分激しく,至るところの塗装が落ちているのが目立ったり,駐車場のラインが消えてしまって車のとめる場所がちょっとわかりにくい,このような苦情も出ているそうでございまして,屋上の駐車場についても大分同じような同様な意見があるそうでございます。メンテナンスの面の整備が必要な時期に入ったのではなかろうかと思いますので,この辺も早急に対応いただきたいと存じます。  なお,水産部門でありますけれども,水産の状況が大分好調である,このようなことでございまして,伺いますと大分水の使用量が多い業種でございますので,周辺の道路等については大分青果等に比べまして傷んでいるところが目立つようでございまして,商品の運搬の台車の方から荷が落下するなどの苦情も出ておるそうでございますので,この点も整備,改善,補修が必要であろうかと思います。日々変化する流通に,施設の整備についてもさらに研究の上積極的な対応をなされるように,この点については強く要望を申し上げまして,経済局長さんに対する質問を終わります。  それと,ただいま深瀬助役さんから区政推進事業について答弁をいただきました。この事業の目的であります区の活性化及び区役所機能の拡充のためには,言うまでもなく区民の協力が不可欠であります。さらに創意工夫をされまして,区民が積極的に参加できる事業展開をしていただきますように要望を申し上げます。  ここで市長にちょっとお伺いをしたいと思いますが,本市として今後区のあるべき姿,いかにあろうかというこの部分についてお伺いをしたいと存じます。区に対する権限委譲についてもお考えがございましたら,お示しをいただきたいと思います。本市は政令指定都市として昭和47年4月にスタートをしたわけでありますが,以来18年を経過した現在,政令指定都市とは何だろうかという疑問を抱くのが一般の方々ではなかろうかと思います。時には県並みの扱いをされながら実際には県の許認可などができないことが多く,政令市としての位置づけがはっきりしないのが現状であります。本市の市民が納める税金は約1兆円と伺っておりまして,その約70%が国に,10%が県に,このように行ってるそうでございますけれども,本市に対しての地方交付金等につきましては,他都市に比べまして人口比率としても少ない現実を考えたときに,もっと国,県に対して本市が政令市としての位置づけを主張すべきと考えますが,この点についても市長のご見解を伺います。以上です。 ○副議長(山田保 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) 区のあり方等につきましてのご質問でございますけれども,まず,現在の法制度のもとでは政令指定都市の場合の区は市長の指揮監督下にある,そういう補助機関だというふうに位置づけられておりまして,これは法改正を行いませんと,それはいろんな権限の問題では運用上はできますけれども原則としてはできないという状況にございます。ただ,同じ区という名前でお隣の東京都の場合には,これは特別区という形で,区長さん以下選挙等も行われておるわけでございますが,その区と指定都市の区と混同する場合が大変ございまして,いろいろな問題が提起されるんじゃないかと思います。  とは申しましても,ご指摘ございましたとおり県と指定都市との関係,これにつきましてはいろいろな諸問題がございまして,隣の細郷市長さん――亡くなられましたけれども,中心になって検討会をやりました。そしてしかもいろいろな学識を持っている方々も交え,私たちも1時間,2時間と,いろいろな質問等を受けてご回答も申し上げたりして,それぞれ内容について検討しようじゃないかということで随分時間をかけまして,そのうちその検討いたしました結果が冊子になりまして私たちの手元に返ってくるという,そういう現在の段階でおりますんですが,その場合にも今お話ございました県の権限というのをもう少し指定都市に委譲すべきじゃないかという考え方が,大方の市長の考え方であったということも事実でございます。そして1つ1つどれかということにつきましては,またご報告申し上げる機会もあると思います。  いずれにしましても,指定都市というのはちょっと中間的なような,市としかも県との中間的なようなあり方の部分が相当多いと。権限ももう委譲してもいいんじゃないかと思われるものも委譲をされていないというふうなところが,大分指定都市の市長さん方も不満でございまして,それはやっぱり法改正で国の方にお願いしようということで運動も起こす。あるいは請願,陳情のような形でもやるということになっておりますから,私たちもその点をはっきりしまして,これからいろいろ国にもお願いをしていくというふうになるんじゃないかと思っております。  それから,税金の問題を含めてでございますけれども,やはりこれは川崎の場合にはご承知のとおり,使う金とそれから収入とのバランスの問題におきましては残念ながらというよりか,どうしても基準額を税収の方が超過しているということで,これは不交付団体という形で交付をされないという形でございますから,これも制度的にそのようになっておりまして,考え方によりましてはそれが一番正しいんじゃないかということを言う方もいるわけでございます。交付団体というのはもともとは平衡交付金という名称で発生をしまして,お金の足りないところに国がお上げしますというところから始まった税制でございますから,税収の少ないところ,これが大変数は少なかったわけですけれども,だんだんそちらの方が多くなってきまして,交付金をもらうところが多くなってきたというのが,やっぱりこれはおかしな制度じゃないかというそういう考え方も,先ほど申し上げました研究の中で私たちも申し上げてまいりました。  したがって,面積と人口割りによって交付金をもらえるという制度ですから,例えば京都のように非常に大きな面積を持っているところは,交付金が非常に多いという形になります。あるいは九州なんかでも面積が非常に多くて人口が割合に少ない市ですけれども,そういうところには交付金が大変多いというようなそういう現在の制度でございますので,その点につきましても私たちとしては都市生活の苦しさと申しましょうか,そういう点では国の方に認めていただきたいということの陳情を申し上げているわけです。  しかし,割合に都会の方の税源があるじゃないかと。例えば東京のような場合には多いじゃないかというご指摘もありまして,国の方でも議論をされておりましても,私たちは自民党の方にも当番でたびたび陳情しに参りましたが,そのときもおまえたちの方では蓄えているお金も幾らあるんじゃないかということがちゃんと調査されておりまして,そして足りないところに上げるのが制度なんだという,逆に質問等も受けまして,やっぱり非常にお困りになっているところもあるわけでございまして,その点では今後私たち国と十分お話し合いをしまして,妥当な線というのはどういうことかということを,税制につきましても研究をさせていただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(山田保 君) 小泉昭男君。 ◆11番(小泉昭男 君) 大変丁寧にお答えをいただきましてありがとうございました。我が党も大変党本部に陳情に伺ったり,各省庁に陳情に伺ったりしたわけでございますけれども,各政令市の動きを見てみますと,大変積極的な陳情内容でございまして,ある市では国際空港の誘致をどうしてもやりたい,そしてある市ではリニアモーターカーの駅をどうしてもつくってもらいたい,こんなふうな大変多岐にわたる規模の大きな事業を各市では計画をされておりまして,これから私どもも精いっぱい頑張ってまいりますので,市長の特段のご活躍をご祈念申し上げておきます。終わります。           ――――****―――― ○副議長(山田保 君) お諮りいたします。本日はこれをもって延会することとし,次回の本会議は明後11日午前10時より再開し,本日に引き続き一般質問を行いたいと思いますが,これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山田保 君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定いたしました。           ――――****―――― ○副議長(山田保 君) 本日はこれをもって延会いたします。             午後2時42分延会...